これ、木彫りなの? 《カップに勢いよく注がれるコーヒー》を木で再現したらこうなった!

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僕の“キボリ”は、すべて独学です。「どうすれば、つくりたいものを表現できるか」を考えるところから、制作が始まります。中でも木で表現できそうにないものにトライするときほど、ワクワクします。さて、これを、どうやってつくろう?

木彫りのコーヒー
(写真:『まだ何になるかわからない』より)
「いま 注がれている」コーヒーの液体

コーヒーが流れ落ちる形や水面のゆらぎ、泡を彫刻し、ニスで「透き通る色」を出す

「透明な泡」や「液体の透け感」はどう再現?

カップに勢いよく注がれるコーヒーを、どうやって木彫りでつくろう? 注いだ瞬間、液体の表面にできる「透明な泡」や液体の「透け感」を再現したいけど、泡の一粒一粒を彫ることはできないし、木はそもそも透き通らない。

だから、逆に木の表面に穴を彫ってへこませることで、泡のように見せたり、濃淡をつけた着色や、ニスのつや感によって透明に見える感じを出したりしています。「まだ世の中にないつくり方」のクイズを解くような感じです。

コーヒーの液体部分
(写真:『まだ何になるかわからない』より)

1、研究しつくした形

本物のコーヒーを何度も注いで、どのような形に彫れば、コーヒーが「いま注がれている」瞬間に見えるかを研究。形が決まったら、木材に下書きをしていく。

木材
(写真:『まだ何になるかわからない』より)
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