「メンタルが弱くて落ち込みやすいため、気を遣って叱れない」Z世代、実はこう考えている
そのことに関連して紹介されているのが、ヒアリングを行うなかで語られたという若手社員のエピソードである。
たしかにフィードバックが得られない環境では、なにが正しくてなにが悪いのかがわからず、モチベーションも低下しがちだ。しかし、適切なフィードバックを受けることができれば、自分の強みや改善点を理解し、主体的に動けるようになる。上の世代でも、似たような経験をしたことがある方は多いのではないだろうか。
こうした意見を聞くと、上の世代にも反省すべき点があることがわかる。
大切なのは歩み寄り
X世代、Y世代に続いてアメリカからその呼び名が浸透していったZ世代は、1996年から2012年に生まれた世代のことを指す。年齢的には2025年現在で13〜29歳の若者ということになり、これから世代形成、子どもを持つなどライフステージが分岐していくタイミングである。ビジネスパーソンとしては、若手社員として現場の最前線で働く世代だ。
つまり少子高齢化が進む現在、この世代といかに気持ちよくコミュニケーションをとれるかが、今後の組織運営や社会の発展に大きな影響を与えることになる。
などというと乗り越えにくい壁であるようにも思えてしまうかもしれないが、決してそうではないだろう。Z世代はZ世代で、「上の世代の人たちが自分たちをどう見ているのか、どうやってコミュニケーションをとっていけばよいのか」を知りたがっているからだ。
つまり大切なのは、互いの立場や価値観、考え方などを理解する努力を重ねながら、互いの話を聞き、理解を深めていこうとする姿勢と行動だ。本書は、そうした過程をサポートしてくれる資料として、大いに役立ってくれることだろう。
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