「メンタルが弱くて落ち込みやすいため、気を遣って叱れない」Z世代、実はこう考えている
続く②では、職場でよくある「ちょっと困ったな」というようなシチュエーションを提示し、「この場面でどう感じるか」を吹き出し形式で埋めてもらったのだそうだ。
そして③で行ったのは、「働きやすい職場とはどのようなものか?」をテーマに、写真や絵を用いながら次の3点について考えてもらうこと。
これらを通じて明らかになった「実は、こうだった」という背景や気づき、得られた洞察は、表面的なデータだけでは見えてこないZ世代の本音や背景を理解するための貴重な手がかりになったと著者は述べているのである。
そのなかから、2つのトピックスをご紹介しよう。
実は、やりがいを感じることを重視している
よく話題に上ることでもあるが、Z世代は「プライベートを重視し、明確に仕事との線引きをする」と思われがちである。残業を嫌い、心のシャッターを下ろすようにプライベートを守ろうとするなど。
ところが著者が対話を重ねていくと、まったく別の側面が見えてきたのだという。「仕事にやりがいさえ感じられれば、がんばれる」というものだ。象徴的なのが、「①ワークライフバランスの『現実』と『理想』について話し合うトーク」での、あるIT関連企業で働く若手社員の回答だ。

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