健康への投資は早ければ早いほど効果が上がる。シンガポールで発展する健康ビジネスの仕組み

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早期投資が有効なのは、目だけでなく身体全般に言える(田村氏<右>の写真は本人提供、窪田氏の写真は撮影:梅谷 秀司)
元参議院議員であり、ベストセラーになった書籍『頭に来てもアホとは戦うな!』の著者でもある田村耕太郎氏。現在は家族とシンガポールに移住し、シンガポール国立大学の教授として日本のビジネスリーダーに向けて東南アジアの地政学を教えている。
一方、日本をはじめとしたアジアで増加している近視問題に早くから注目し、「予防すべき危険な疾患である」と発信しているのが、眼科医の窪田良氏だ。近視の抑制効果が期待できる「クボタグラス」を開発し、対策を呼びかけている。
この企画では、日本でも関心の高いシンガポールの教育や健康事情について、全5回にわたって対談する。第3回は、シンガポールの「長寿クリニック」でパーソナライズされた健康データがどのように活用されているのか、話を聞いた。

パーソナライズされた健康データの収集は、最強のビジネスモデル

近視は病気です
『近視は病気です』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

窪田前回、シンガポールで最先端の予防医療を提供している「長寿クリニック」についてお話を伺いました。

筋力、血糖値、睡眠、遺伝子、……、といったパーソナルデータをもとに、その人に合った食事や運動、睡眠などの健康習慣をアドバイスされると。

田村:そうです。実際に自分が受けてみて、これは最強のビジネスモデルだなと思いました。というのも、このクリニックには膨大なデータが集まります。

健康に関するあらゆるデータが蓄積されていく。世界中のデータビジネスにおいて一番苦労するのは何かというと、それはデータの収集なんです。

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