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健康への投資は早ければ早いほど効果が上がる。シンガポールで発展する健康ビジネスの仕組み

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  • 田村 耕太郎 国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院兼任教授、2022~2026年一橋大学ビジネススクール客員教授
  • 窪田 良 医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO
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窪田:たしかに正確な個人のデータを集めるのはかなり難しいですよね。しかも、ただのデータだけではダメで、そこには相関性が必要。ちゃんとタグがついていなければ使えません。

田村:おっしゃる通りです。でも、長寿クリニックでは、会員がすべてのデータを正直にさらけ出してくれる。ひとえに長生きしたいからです。それもお金を払ってまで、情報を提供してくれる。こんなビジネス、ほかにありませんよ。信頼できるデータがお金をしょって向こうからやってくるので、ビジネスとしては超ハイマージンに必ずなるので理想的ですよね。このデータは宝の山でしょう。私もここに投資しているのでこのデータを使って何ができるかを考えるだけでワクワクします。例えば、サプリは完璧にパーソナライズされるでしょう。

サプリメントはパーソナライズされたものでなければ意味がない

窪田:サプリメントは、そもそもパーソナライズされていなければならないもの。みんなに効くものなどありません。私の書籍でも触れていますが、よく売られている“目に効くサプリ”には、科学的な効果がほとんど証明されていません。田村さんは日々の健康管理にサプリを取り入れていますか?

田村:私のパーソナルデータに合わせて、クリニックから指定されたものを摂取しています。シンガポールでもアメリカでもそうですが、サプリ業界は野放しになっています。長寿クリニックの専門家に言わせると、「ビタミンDと書いてあっても、全然入っていないものがいっぱいあるよ」と。

実際に口にしてみると、味が違うのがわかります。フィッシュオイルのサプリだったら、本物はものすごく魚臭い。私はビタミンDのサプリを摂っていますが、成分が凝縮されているからやっぱりちゃんと味がするんですよ。

窪田:サプリは、その後の効果も分析されるのですか? 例えば、ビタミンDの血中濃度をモニタリングしていくとか。

田村:はい、必ずデータを出していきます。私の場合、ビタミンDの濃度が高いサプリを週2回摂取するようになって、数値は改善してきました。

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【富裕層のためだけではない】

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