「足を上げる瞬間にシャッター音が鳴り響いて…」現役アイドルが恐怖する盗撮と“危ない写真”の行方 

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鈴木さんは、地元である静岡でプロレスの凱旋大会に出場した際、思わぬトラブルに巻き込まれた。

「せっかく故郷に来たからと、Xで静岡のおすすめスポットなどを投稿していたら、中学時代にお世話になった先生がコメントをくださったんです。コメントには悪気なく、私が通っていた学校名も書かれてしまっていて……。その投稿にはすでにたくさんの“いいね! ”がついていたし、先生が書き込んでくださったことも嬉しかったのですが、“身バレ”を危惧して泣く泣く削除しました」

このように、自分自身が気をつけていても、周りが個人情報や明かすべきでない内容を発信してしまう場合もある。

鍛治島さんは、「成人式で地元に戻ったとき、いろんな子から“一緒に撮りたい”と言ってもらって。でも、もし誰かのプロフィールに出身校などが書いてあったら、アップされた際に個人情報がバレてしまうし、それによって彼女たちにも迷惑をかけてしまうかもしれない。そういう危機管理が日頃から大事なんだと実感しました」と語る。たとえ一般人でも、画像をアップする際には、そのようなリスクを加味したほうがいいかもしれない。

親心だったとしても…胸をえぐる心無い言葉の数々

さらに、大きく傷つくことになるのが、誹謗中傷の対象になってしまった場合だ。アイドルとプロレスの二刀流で活動している鈴木さんは、プロレス会場に現れる通称“アドバイスおじさん”から心無い言葉を投げかけられ、くじけそうになったという。

「例えば負けた試合の後、どんなに悔しくて泣きたくても、サイン会や撮影会があればすぐに出なければいけません。その場で追い討ちをかけるように、“あんなふうに負けるなんて”、“本当に練習やってるの?”と否定的な言葉だけを放たれると、たとえ相手に親心があったとしても、やっぱり心に突き刺さります。

アイドルのイベントで“なんでプロレス勝てないんだろうね”などと言われることもあり、試合に勝たなければ、アイドル活動も、試合で一生懸命に頑張ったことすらも否定されてしまうのは堪えますね。SNS上で悪く言われるのももちろん堪えますが、対面だとその場を笑顔でやり過ごさないといけないので、それも大変かもしれません」

鈴木志乃さん
「話したら心が軽くなったかも」と鈴木さん。“言葉の暴力”がなくなるよう祈りたい(撮影/梅谷秀司)
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