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「足を上げる瞬間にシャッター音が鳴り響いて…」現役アイドルが恐怖する盗撮と“危ない写真”の行方 

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第2部では『ドクターによるメンタル講座』と題して、精神科医の紫藤佑介先生が登壇。タレントは表舞台に立つ職業ゆえに、SNSでの誹謗中傷などを受けやすく、時には精神のバランスを崩し、最悪の場合、自ら命を絶つ選択をしてしまう人もいる。

講義では、そのような負の連鎖に陥らないための予防策を中心に語られ、ネガティブな感情や思考を客観的に分析することでメンタルの安定を図る『5コラム法』など、実践的なアプローチも伝えられた。講義の最後には全員が目を閉じ、マインドフルネス瞑想を行った。

第2部では、過去の出来事を紙に書き出して思考を整理する時間も設けられた(撮影/梅谷秀司)

講義後には、受講したメンバー3人、アップアップガールズ(仮)の青柳佑芽さん・アップアップガールズ(2)の鍛治島彩さん・アップアップガールズ(プロレス)の鈴木志乃さんにインタビューを敢行。3人とも、「他人事ではないSNSトラブルやメンタルヘルスについて、改めて考える有意義な時間になった」と声を揃え、これまでにつらい思いをしたり、ヒヤッとしたりした経験を明かしてくれた。

黒色のリコーダーに室内が写り込んでしまい…

SNSではフォロワー数やいいね!数などが一目でわかるため、これまでになかった悩みも生じてしまう。青柳さんがアイドルになってからまず実感したのは、自分の投稿に大勢の目が向けられるようなったことだという。

「SNSにつぶやきや写真を投稿すると、何百件、多いときには何千件もの“いいね!”をいただけるようになりました。芸能活動を始める前とは桁違いで、“こんなにも見られるということは、常に危険がつきまとってもおかしくないな”と。初期の頃には、他のメンバーのフォロワー数が気になって競争心が煽られたり、いいね数が少ないといちいち気にしてしまったりして、今思うと健全な精神状態ではなかったかもしれません」

また近年は、投稿した写真のサングラスや瞳、食器などに道路標識や人物が写り込むことで、居場所の特定、異性関係での炎上などにつながる事案も増えている。鍛治島さんも、SNSへの投稿から思わぬ出来事に発展した経験があるそう。

「私はリコーダーを鼻で吹くという特技があります。自宅で黒いリコーダーを吹いている写真をアップしたときに、自分の部屋が反射して写ってしまっていることに後から気づきました。片づいていなかったので恥ずかしかったですが、それだけで済んでよかったと思うべきですよね。もし自宅がわかる情報が写り込んでいたらと思うと、ゾッとします。

それからは、うどんを食べる際のお椀など、黒いものが写る場合には気をつけるようになりました。あとは、情報番組に出演して“鼻リコーダー”を披露した際に、SNSで“朝から不快”とか“子どもが真似するのでやめて”といった反応があって。私自身は叩かれてもあまり気にしないほうなんですが、人によっては、思いがけず発信した内容がバッシングを受け、傷つくこともあると思うと、気が抜けないなって」

鍛治島さんは明るく話してくれたが、常に危険と隣り合わせの状況に心が休まらないときもあるだろう(撮影/梅谷秀司)

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