「アイス売れ筋ランキング」で読み解く5年連続市場拡大の裏側、猛暑で人気の≪定番&新作≫のブランド戦略とは?
「バニラモナカジャンボ」の発売は2013年で、地道に成長してきた。アイスの種類別では、バニラモナカは「アイスクリーム」で、チョコモナカは「アイスミルク」だ。
2024年と2025年の3月には、東京・浅草寺でチョコモナカの無料配布も実施した。
「インバウンド訴求の一環で、日本に来たら食べたくなる味の位置づけを狙っています。昨年は商品を見せても『スマホ?』『ジャンボと言ったら飛行機?』と認知度が低い状態でしたが、今年は『知っているよ』という声も聞かれ、手応えを感じています」(中村氏)

売上200億円を突破した「パルム」
森永乳業から「PARM(パルム)」が発売されたのは2005年。今年で20周年を迎えた。
「発売時から一貫して『大人のための上質なバーアイス』を訴求してきました。アイスとチョコが同時に溶ける“チョコがけしたアイス”も、消費者の方に支持されています。2024年度にはパルム史上初の年間売上高200億円を突破しました」
ブランドを担当する柳迫さやか氏(マーケティング本部 事業マーケティング部 冷菓事業部 マネージャー)はこう話す。
パルムといえば、新作フレーバーがSNSなどで話題になることも多い。
「 “PARM史上初”で話題喚起を図っています。2022年以降、トレンドや季節にあわせた、数多くの商品を発売。ブランドの鮮度感が高まり、若年層を中心とした新しいお客さまの獲得にもつながりました。そのラインナップは『安納芋(2022年)』『ショコラミント(2023年)』『モンブラン(同年)』「杏仁ミルクストロベリー(2024年)』などです。
特に『安納芋』の反響は高く、買えなかった方からのご要望もあり、2023年の再発売を決定したほどでした」(同)
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