「アイス売れ筋ランキング」で読み解く5年連続市場拡大の裏側、猛暑で人気の≪定番&新作≫のブランド戦略とは?

アイスクリーム市場が急拡大している。日本アイスクリーム協会の調査によると、2024年度のアイス市場は6451億円(メーカー出荷ベース)と、5年続けて過去最高を更新。2017年度に初めて5000億円を突破し、そこから8年でさらに約1.3倍になった。
梅雨明け後の7月から猛暑が続く9月は、1年で最もアイスが売れる時季でもある。主な人気ブランドの横顔を紹介し、各ブランドの担当者に話を聞いた。
上位の顔ぶれは変わらず、それぞれ金額が拡大

多くの人が、なじみあるであろう名前がずらりと並ぶ。ロングセラーが多いのも特徴で、最年長は8位の「ジャイアントコーン」(1963年「グリココーン」として発売)だ。
ちなみに、これ以外に別枠1位(同調査では集計外)で「ハーゲンダッツ」(ハーゲンダッツジャパン、1984年に日本1号店オープン)があり、2024年度は528億円(公表値)だった。
「明治 エッセル スーパーカップ」(明治)は、ブランド全体(定番3品+期間限定などシリーズ品)で首位と圧倒的人気だ。2023年度から売り上げ300億円の大台に乗った。
1994年の発売で昨年が30周年。1番人気が「超バニラ」(1個売りの内容量は200ml)で、定番ベスト3は「超バニラ」「チョコクッキー」「抹茶」の順だ。期間限定品では7月7日から「チョコミント」が2年ぶりに復活した。
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