テキスト通話SNSアプリ「Jiffcy」が口コミで急成長。Z世代の配慮文化に応える新SNSの魅力

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Android版リリースに合わせて7月28日に開催されたメディアラウンドテーブルでは、穴熊の西村成城CEOがサービスの詳細を説明。高校生から大学生まで5人のユーザーが登壇し、日常でのJiffcyの使い方や、既存のSNSとの使い分けについて生の声を聞かせた。

「今のコミュニケーションに必要なものが欠けていた」。西村氏は、Jiffcyを開発した理由をこう振り返る。2018年に起業した西村氏は、コロナ禍で精神的に落ち込んでいた時期があった。誰かと話したいが、音声通話は心理的ハードルが高い。メッセージを送っても返事は数時間後。「5時間後に『どうした?』と来ても、もう話す感じにならない」。

西村成城CE
穴熊の西村成城CEO(筆者撮影)

そこで生まれたのが、電話のように相手を呼び出し、応答したらリアルタイムでテキストが表示される仕組みだ。入力中の文字が変換前から1文字ずつ相手に見える。この特許取得済みの機能により、1回のトークの平均時間は10分以上。LINEのように数ラリーで終わることなく、濃密なコミュニケーションが続く。

専門学校生の石黒さんは「LINEよりもっとラフに使える。LINEだと考えて打つけど、Jiffcyだと打つ速度と考える速度が同じになるから、あまり考えなくていい」と話す。まさに電話とLINEの中間、思考をそのまま共有できる新しいコミュニケーション手段だ。

「声を出せない」シーンで威力を発揮

高校2年生の田中さんは、親しい友人3人とJiffcyを使う。「本当に仲良くて、打ち間違えても理解してくれるような友だちと話している」。InstagramのDMは16人、LINEはもっと多いが、Jiffcyは最も親密な相手とだけ使うという。

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