
中国とマレーシアが相互にビザ(査証)を免除する協定が7月17日に発効した。中国の公用旅券および一般旅券、マレーシアの一般旅券を所持する両国民が観光などで相手国を訪れる場合、滞在日数が連続30日以内かつ180日間のうち累計90日以内であればビザ取得が不要になった。
両国間の相互ビザ免除はこれが初めてではない。2023年12月、中国政府はマレーシア国民に対して15日間、マレーシア政府は中国国民に対して30日間のビザ免除を試験的に開始し、1年半余り継続してきた。
ビザ免除が旅行需要を刺激
その効果は大きく、マレーシアでは中国人観光客の来訪が急増。マレーシア政府の統計によれば、2024年に同国を訪れた中国人旅行者は前年の2.3倍の372万5900人に上った。
「ビザ免除が中国人のマレーシア旅行需要を刺激したのは間違いない。春節(中国の旧正月)や労働節(メーデー)の大型連休を利用してマレーシアに向かう旅行客が大幅に増えた」
中国の旅行会社で東南アジアを得意とする飛象旅行の王鶴・総経理(社長に相当)は、財新記者の取材に対してそう述べた。
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