中国とマレーシアの「相互ビザ免除協定」が発効 30日滞在可能、中国人観光客の誘致拡大に期待

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王総経理によれば、中国人のマレーシア旅行は渡航者数が増える一方、客単価はあまり伸びていないという。

「マレーシアでの中国人観光客の消費はおおむね理性的で、高額な買い物や超高級リゾートなどの需要は限定的だ。旅行商品では小グループの団体ツアーや個人向けのフリーツアーの人気が高い」(王総経理)

シンガポールやタイに比べた物価の安さも中国人観光客を引きつけている。写真はクアラルンプールのランドマークであるペトロナス・ツインタワー(マレーシア政府観光局のウェブサイトより)

2025年に入り、マレーシアを訪れる中国人旅行者の増加ペースはやや鈍ったが、依然として2桁の伸びを維持している。マレーシア政府の統計によれば、2025年1月から4月までの中国人旅行者は144万1800人と前年同期比37.8%増加。マレーシアを訪れた外国人旅行者の上位10カ国中で伸び率がトップだった。

2026年に700万人目指す

マレーシア政府は今回の相互ビザ免除を契機に、2025年に500万人、2026年に700万人の中国人観光客の誘致を目指している。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

同国の経済界の期待も大きい。マレーシアの投資銀行ホンリョン・インベストメント・バンクは、最近の調査レポートで「中国人観光客はマレーシアに長期滞在する傾向があり、消費額も比較的高い」という分析を示した。

「中国とマレーシアには文化的な共通点があり、中国語が通じる場所も多い。さらに(同じ東南アジアの)タイやシンガポールよりも物価が安い」。前出の王総経理は、中国人観光客から見たマレーシアの魅力をそう解説する。

(財新記者:鄒暁桐)
※原文の配信は7月21日

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