中国とマレーシアの「相互ビザ免除協定」が発効 30日滞在可能、中国人観光客の誘致拡大に期待

✎ 1〜 ✎ 1596 ✎ 1597 ✎ 1598 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

王総経理によれば、中国人のマレーシア旅行は渡航者数が増える一方、客単価はあまり伸びていないという。

「マレーシアでの中国人観光客の消費はおおむね理性的で、高額な買い物や超高級リゾートなどの需要は限定的だ。旅行商品では小グループの団体ツアーや個人向けのフリーツアーの人気が高い」(王総経理)

シンガポールやタイに比べた物価の安さも中国人観光客を引きつけている。写真はクアラルンプールのランドマークであるペトロナス・ツインタワー(マレーシア政府観光局のウェブサイトより)

2025年に入り、マレーシアを訪れる中国人旅行者の増加ペースはやや鈍ったが、依然として2桁の伸びを維持している。マレーシア政府の統計によれば、2025年1月から4月までの中国人旅行者は144万1800人と前年同期比37.8%増加。マレーシアを訪れた外国人旅行者の上位10カ国中で伸び率がトップだった。

2026年に700万人目指す

マレーシア政府は今回の相互ビザ免除を契機に、2025年に500万人、2026年に700万人の中国人観光客の誘致を目指している。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

同国の経済界の期待も大きい。マレーシアの投資銀行ホンリョン・インベストメント・バンクは、最近の調査レポートで「中国人観光客はマレーシアに長期滞在する傾向があり、消費額も比較的高い」という分析を示した。

「中国とマレーシアには文化的な共通点があり、中国語が通じる場所も多い。さらに(同じ東南アジアの)タイやシンガポールよりも物価が安い」。前出の王総経理は、中国人観光客から見たマレーシアの魅力をそう解説する。

(財新記者:鄒暁桐)
※原文の配信は7月21日

財新編集部

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事