人とロボットが共存する街づくり実験、KDDI高輪新本社で開始。レジのないローソンで配送ロボットが社内便を運ぶ未来のオフィスとは

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13階の「TSUNAGU BASE」では、パートナー企業との共創を進める。予約制のショールーム「Tomorrow Lab」ではドローンの実演など先端技術を展示し、ラウンジではイベントやコワーキングを開催する。

展示
TSUNAGU BASEの技術紹介展示(筆者撮影)

JR東日本との本格協業が生む相乗効果

今回の取り組みの背景には、高輪ゲートウェイシティを開発するJR東日本との本格的な協業がある。JR東日本の喜㔟陽一社長は「日本では類例を見ない規模のユニークな都市OS」と表現し、両社の協業に期待を示した。

協業の成果はすでに形になっている。JR東日本が提供する高輪ゲートウェイシティアプリでは、同社のタッチトリガーシステムとKDDIの顧客データを組み合わせ、改札通過時に個人の趣味嗜好に合わせた情報を配信する。出社時には社食のおすすめメニュー、退社時には街のイベント情報や立ち寄りスポットを案内する仕組みだ。オフィスの入館証との連携も可能で、SuicaやFeliCaに対応している。

JR東日本喜㔟陽一社長(左)とKDDIの松田浩路社長
JR東日本喜㔟陽一社長(左)とKDDIの松田浩路社長(筆者撮影)

喜㔟氏が描く将来像はさらに壮大だ。通信とSuicaを融合させてマイナンバーカード機能を統合し、JR東日本の営業エリア全体でウォークスルー改札を実現する。さらに宇宙からの衛星情報を活用したチケッティングサービスや、AIによる運行管理、エアモビリティの導入まで構想に含まれている。

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