堀江貴文「子どもには金を出し、口や手は出すな」。これからの社会で重視されるのは学歴より「学び歴」「体験歴」。親は工夫する、そして稼ぐ
子どもがやりたがる挑戦を、何でもやらせよう。ゲームでもダンスでもマンガ制作でも、夢中になっている子どもを邪魔しないであげてほしい。それが20年後、多くの人に喜ばれ子どもの生涯を支える、価値の高い仕事になるかもしれない。
「勉強しなさい!」などと言って、子どもが夢中になっている挑戦を中断させたり、奪ったりしてはいけない。またしつけの過程で、親が自分たちの理想を押しつけてしまってもいけない。親の理想なんて、子どもにとって害でしかない。
素直で、親の言うことを何でも聞いて、与えられた教育しか受けようとしない子どもが理想だとしたら、とても危険だ。
親の理想しか知らない子どもが、より進化した未来の社会で幸福でいられるだろうか? スマホを禁止する大人に育てられた子どもが、スマホの次のテクノロジーに対応できる知性を養えるだろうか? あやしいと思う。
子どものやりたいことを、好きなだけやらせてあげてほしい。飽きたり挫折したりを繰り返すうちに、自分に最適な幸福を、勝手に見つけていくだろう。
親の経済力が低くてもできることがある
子どもには金を出し、口や手は出すな。
こう書くと、「金がない家庭はどうすればいいんだ」という声が聞こえてきそうだ。
もちろん、金銭的に可能なライン、不可能なラインは、家庭によってそれぞれだろう。「30万円の楽器を買って」と子どもに頼まれてすぐに買える家もあれば、買えない家もある。
そのときは、親が代案を出すのもありだ。「その楽器は買えないけど、楽器レンタルサービスで楽器を借りて、月々の代金を支払うことはできるよ」といった具合だ。
また、子どもに高額なモノを欲しがられてそんなお金はないというのなら、子ども自身が金を稼いだっていい。
僕は中学生時代、プログラミング用のハイスペックなパソコンが欲しくて、新聞配達のアルバイトをした。なかば諦めつつ親に相談したところ、「お金を貸してやるから、新聞配達のバイトで返せ」と言ってくれたからだ。
雨の日も雪の日も、朝5時に起きて自転車をこぎ、100軒以上もの家に新聞を配るのは過酷な作業だったが、プログラミングにのめりこんでいた僕は、パソコンとその借金返済のために頑張ることができた。
今はアルバイト以外にも、クラファンなど、金を稼ぐ手段は多様化している。子ども自身も知恵を絞って、収入を増やせばいいのだ。
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