「当事者」の時代 佐々木俊尚著

「当事者」の時代 佐々木俊尚著

新書としては異例の400ページを超える本書は、著者の新聞記者時代の体験から始まる。権力との密接な関係を維持する一方で、「市民感覚」という目線を異常なまでに大切にするマスメディア。しかしその「市民」とはマジョリティであるべき「庶民」ではなく、マイノリティであるプロフェッショナルな市民運動に仮託された存在であり、いつしか日本人の言論は当事者性を失い、弱者や被害者の気持ちを勝手に代弁する「マイノリティ憑依」に陥っていった。著者は戦後のメディアの構図を丹念にたどりながら、その過程をたどっていく。

東日本大震災を経験した今こそ当事者としての立ち位置を取り戻すべきと、自省も交えて論考する。

光文社新書 997円

  

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集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>世界で戦える組織へ

成長を確実にする組織の根幹を成すのが、研究開発と人事である。研究開発体制は2015年4月、各研究所に横串を通し、顧客起点の組織に生まれ変わらせた。人事制度もグローバル化がほぼ完了。踊り場から飛躍へ、日立の地固めの様相を追う。