GIGAスクール構想第2期で補助金増額。Windowsタブレット減少でiPadとChromebookが二分。デバイス価格高騰で地方自治体の負担増が課題に

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

デバイス構成は、第1期が端末本体とキーボードが前提だったが、新たにデジタルペンの導入も必須となった。

以上が、GIGAスクール構想第1期と、第2期の違いである。

枚方市教育委員会
枚方市のGIGAスクール構想について説明してくださった枚方市教育委員会 学校教育部 教育研修課の永山宜佑課長。ICTデバイスの活用は、不登校児童を減らすことにも役に立っている可能性があるとのこと(写真:筆者撮影)

枚方市立第二中学校の家庭科と理科の授業を見学

続いて、今回授業を見せていただいた枚方市立第二中学校についてご紹介しよう。

枚方市は、大阪府の京都寄りの場所にある人口40万人弱の中核市。公立の小学校は44校、中学校は19校ある。同市はいわゆる大阪のベッドタウン的な都市で子育て世代が多いこともあり、非常に教育に力を入れている。GIGAスクール構想第1期では、市長の強い意向で「サクサク動く、直感的、どこでも使える」ということでiPad(第7世代)のセルラーモデルを3万5000台導入した。第7回日本ICT教育アワードでデジタル大臣賞を受賞し、デジタル副大臣が視察に来たほど成功事例として認知されている自治体だ。

枚方市教育委員会
40万人都市になると、小学校の先生が約1500人、中学校の先生が約800人もいるということだ(図版:枚方市教育委員会提供)

教育目標は「学びあい、つながりあい、一人ひとりの未来をひらく」としており、iPadを積極的に活用した授業を行っている。

枚方市教育委員会
学習指導要領をもとに考えられた枚方市の教育目標(図版:枚方市教育委員会提供)

まず、最初に拝見したのは2年生の家庭科の授業で、『布の織り方の種類と特徴について理解しよう』というもの。ギンガムチェック(平織り)、デニム(綾織り)、フェルト(不織布)などの布を比較し、それぞれ「どうやって織られているか?」「どんな特徴があるか?」「どんな用途に使われるか?」などを調べてきてKeynoteにまとめ、互いにプレゼンテーションするというもの。

枚方市立第二中学校
家庭科の授業でも、ごく当たり前にiPadが活用されている(写真:筆者撮影)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事