【キーマンズ・インタビュー】1年生OK、インターンシップ必須、ユニーク新卒採用の中身--山崎麻紀・ファーストリテイリング新卒採用リーダーに聞く

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店舗インターンシップを経験した学生に期待していることは3つある。ひとつは店舗で実務を経験することで店舗の仕事を理解してもらうこと。ふたつ目は店長に密着してもらい、店長という仕事を理解してもらうこと。そして店長が即ち経営者であることを店舗で発見してもらうことだ。

インターンシップ参加学生にはグループディスカッションが課せられ、議論することで仕事とは何かについての理解を深めてもらっている。

--2012年卒の採用数と、インターンシップ参加者数を教えてください。また今年の夏に実施するサマーインターンシップはどのようなものになりますか?

2012年卒の国内新卒採用数は141名。グローバルでは約900名の新卒を採用しており、例えば韓国では150名を採用している。インターンシップ参加学生数や最終面接者数については、ノーコメントとさせていただきたい。

今年のサマーインターンシップは計画中だが、7月中旬から9月頭にかけて実施する。昨年までは就業体験型だったが、今年は通年採用の一環として実施し、選考直結型インターンシップになる。

--1年生でもOKと報道されましたが、どういう仕組みですか?

ユニクロの通年採用では、学年を問わない。1年生も応募できる。説明会、適性検査、面接を経てインターンシップを経験し、認められた学生には、最終面接に進むパスポートという権利が与えられる。さらにパスポートを使って最終面接に進み受かった学生が内定を得るわけだ。

もちろん最終面接で落ちる学生もいるが、パスポートの有効期間は3年間だ。ただし同一年度は使えない。1年生でパスポートを取得したら、1年の時に最終面接に進んでもいいし、使わなくてもいい。好きな時に行使すればいいし、落ちても自分を磨いて翌年に最終面接にチャレンジすればいいという仕組みだ。

ユニクロでは、国籍のほか、新卒、中途、第二新卒の区別なく採用を受け付けているので、卒業後であっても3年間の有効期間内であれば行使可能だ。

 

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