2022年1月に、934戸の「プラウドタワー亀戸クロス」が竣工。2022年4月28日に「カメイドクロック」がオープンした。
「サンストリート亀戸」の文化を引き継ぎ、「カメイドクロック」の屋外広場「カメクロステージ」や屋内スペース「カメクロコート」では、バンドのライブやアイドルのリリースイベントが開催されている。イベントの数はなんと年間約600回。
筆者は商業デベロッパー2社で、商業施設の運営をした経験がある。イベントの開催は関係各所との調整事項が多く、労力やコストがかかるものだ。これだけのイベントを開催していることから、「カメイドクロック」は運営に力を入れていることがうかがえる。
「カメイドクロック」は野村不動産肝入りの商業施設
野村不動産の主な商業施設は、飲食テナントがメインの都市型商業施設「GEMS」や小型の地域密着型商業施設「SOCOLA」だ。
「GEMS」シリーズは、東京・神奈川・大阪・愛知で計22施設を展開している。「SOCOLA」は1都3県と兵庫に計7施設ある。


野村不動産は、たとえば三井不動産や東急不動産のように、大型の商業施設を多数手がけているわけではない。そのような中、「カメイドクロック」は野村不動産のフラッグシップ商業施設として開発された。
野村不動産の力の入れ具合は、開業後の運営にも色濃く表れている。イベントを頻繁に開催していることや、前編で紹介したe-スポーツチーム「カメイドタートルズ」、YouTubeチャンネル「カメテレ」の活動などから、開発後も地域に寄り添っているとわかる。
【2025年7月20日11時45分追記】初出時、チーム名に誤りがありましたので、修正いたしました。
さらに注目したいのは、エリアマネジメント団体「一般社団法人ACTO 亀戸」による「Be ACTO亀戸」の取り組みだ。「Be ACTO」とは、野村不動産が運営に伴走するエリアマネジメントである。主体はあくまで地域住民。野村不動産はサポート役である。
「Be ACTO」の役割は、ふらりと寄れる場や、趣味や特技を持つ人とそれを求める人をつなぐ場となること、そして地域の情報発信を行うこと。月額費用を払って会員になると利用できる仕組みだ。一時利用のお試し会員制度も用意されている。
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