「ゲル化剤」にもいろいろありますが、ポーションゼリーに使われるのは主に「カラギナン」と「キサンタンガム」です。
「キサンタンガム」は「キサントモナス・キャンペストリス」という微生物が、トウモロコシなどのデンプンを栄養源として吐き出した物質。
そして、この微生物は「遺伝子組み換え技術」が使われている可能性があります(遺伝子組み換えについては、別の記事「日本人が知らない『遺伝子組み換え食品』裏側(1)」と「日本人が知らない『遺伝子組み換え食品』裏側(2)」で述べているので参照してください)。
「日本でもEUと同等の基準を設けるべきだ」との意見も
もうひとつの「カラギナン」は、海藻の一種である紅藻(こうそう)類から抽出される多糖類です。
「カラギナン」には分子量が高いもの(=高分子)と低いもの(=低分子)があります。このうち「低分子カラギナン」(分子量5万ダルトン以下)は、動物実験で腸の炎症や腫瘍を引き起こす可能性があると報告されています。
そのため、EUでは「低分子カラギナンが5%以下であること」という規格を設けています。「とくに幼児用食品についてはカラギナンは避けるべき添加物」として扱われる傾向にあります。
しかし日本の「カラギナン」の製法では、必ずしもこの基準を満たしていない可能性があります。
というのも、日本とEU、アメリカでは「カラギナン」の精製方法が違うのです。日本のものは「低分子カラギナン」が含まれてしまい、EUの基準を満たさない可能性が否定できない
「日本でもEUと同等の基準を設けるべきだ」との意見も出ています。
ヘルシーそうに見えて、じつは「グレー」な添加物が使われたポーションゼリー。たまに食べるならいざ知らず、子どもに日常的に食べさせるのはいかがなものでしょうか。
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