「なぜあの人はいつも"おいしい仕事"に恵まれるのか?」巻き込まれた仕事を「成功ループ」に変える新法則
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という有名なことわざがあります。
意味は「立派な人ほど謙虚な姿勢である」です。稲は生長すると実をつけ、その重みで実(頭)の部分が垂れ下がってくることから、立派に成長した人間、つまり人格者ほど頭の低い謙虚な姿勢である、ということです。
稲が生長するためには、稲自体が持つ力はもちろん大切ですが、それだけでは生長できません。土がないといけません。水がないといけません。日光がないといけません。
いろいろな要素が揃い、時間とともに稲穂の中身が詰まっていく。直接的にも間接的にも多くの働きがあって、稲穂を実らせていくわけです。
このように、周りの働きによって、自分自身が支えられていることに気づけないと、頭は下がりません。これは、知的謙虚さを持ち合わせている人にすごく似ていると思います。
周りからの支えに対して素直に頭を下げられる。だから周りも巻き込んでくれる。
感謝を忘れたら、成長は終わる
海外の食品などを輸入販売している会社の社長が知り合いにいるのですが、とにかく謙虚です。
仕事には厳しく、部下を叱るときにはしっかり注意するのですが、自分がわからないことは入社1年目の社員であろうがきちんと教えを乞います。若手社員のアイデアが自分よりも面白いと思えば、躊躇なく採用します。
決して成功にあぐらをかくことなく、「自分はバカですから」が口ぐせで、周りから学ぼうという姿がそこにはあります。「知的謙虚さ」の権化のような人です。
そして、その社長がすごく大事にしているのが「掃除」です。とにかく、よく掃除をしています。
あるとき、なぜ掃除をするのか聞いたことがありました。
「それは感謝の心が磨かれるからです。普段は人任せにしていることも自分でやってみることで、周りに支えられていることを再確認でき、感謝の心が生まれます」
普段から周囲に感謝の念を持ち、謙虚であり続けようとする姿勢こそが大切なのだと、社長の言葉で改めて思い知らされました。
人望が厚い人とは、「相手から学ぶ」という姿勢を持つことができる人です。頭を下げ、腰を低くして教えてもらうことができる人こそが、伸び続けられて、巻き込まれ続けられる人なのだと思います。
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