「なぜあの人はいつも"おいしい仕事"に恵まれるのか?」巻き込まれた仕事を「成功ループ」に変える新法則
以前、某ファミレスの広告の仕事をしたときの話です。
案が採用されるか否かが決まる大事なプレゼンまで時間がなかったのですが、主要チームメンバー4人で1週間、毎日そのファミレスに通い、ものすごい数のメニューを全制覇しました。そして「メニューを全制覇したからこそ思ったこと」という内容を軸にプレゼンをした結果、クライアントはいたく感動してくれ、私たちの案を採用してくれました。
このように「私(たち)のために、そこまでしてくれたのか」という「WOW」は絶大な効果があります。何かに「巻き込まれた」ときは、その巻き込んでくれた人に「そこまでしてくれたのか」と思わせられるように取り組んでみてください。
そのためには、机上の空論を振りかざすのではなく、自ら行動し、時間も労力も、お金も惜しまずに使ってみることです。
私が大切にしているのは「逡巡しない」こと。これは、断るときも、引き受けるときも同じです。
何か別の依頼が重なっていて、どうしても断らざるを得ないときもあります。そういうときは、曖昧な態度は見せずに、はっきりと気持ちよく断ります。
また引き受けるときも、正直「面倒だな」と思うこともありますが、それは決して表に出さず、気持ちよく「いいですよ」「やりましょう」と答えるようにしています。
そのとき「あ、今、ちょっと立て込んでいますけど、大丈夫かなぁ……」など、下手な修飾語はつけない。どうせ受けるなら気持ちよく受けたほうが相手も気持ちがいいに違いないし、その気持ちよさが「頼まれ力」、つまり「巻き込まれ力」につながります。
この3つを心に留め、自分という商品のリピート戦略を確立していきましょう。
老害化させる“無駄なプライド”
そして、あなたの存在が大きくなると、その仕事やプロジェクトでのあなたの「発言力」が増します。場合によっては、あなたの意見が中心となって周りが動くようになっていく可能性もあります。
そんなとき、多くの人が陥りがちなのが、自分の考え方ややり方に執着して、周りの意見を鑑みなくなること。他人と意見が合わないとき、「自分は間違っていない」「自分の意見のほうが正しい」と思い込み、異なる考え方ややり方を受け入れられなくなってしまうのです。
ここでのメンタリティが、あなたのブランドがさらに高まるのか、はたまた崩れてしまうのかの分かれ道になります。ブランドを確立するのは、ローマと同じく1日では成りませんが、ブランドが崩れるのはあっという間です。そして、その引き金となるのが、このような「知的謙虚さの欠如」なのです。
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