「なぜあの人はいつも"おいしい仕事"に恵まれるのか?」巻き込まれた仕事を「成功ループ」に変える新法則

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そして、これは会社だけでなく、個人でも同じです。

「リピート率を上げながら、新規も増やしていく」

これが、巻き込まれリピート戦略の理想形になります。

では、そのような理想形を作るために必要なことは何でしょうか。最大のポイントは、「WOW(驚き)」を提供することです。

優れたブランドには、「機能的価値」と「情緒的価値」の2つの価値が備わっています。この情緒的価値が「WOW」に当たる部分です。相手の心をつかむ部分です。

機能的価値だけでは、その機能を超えた商品やサービスが他から出ると簡単にスイッチされてしまいます。たとえば「充電スピードの速さ」という機能的価値でスマホを買った人は、それよりも速いスピードで充電できるスマホが発売されれば、そちらに乗り換えてしまうでしょう。

今の時代、「機能的価値」でずっと一番でいることは難しい。だから「情緒的価値」を高めることで、リピーターを逃さないようにします。

「スピード」と「クオリティ」が肝心

では、あなたが「巻き込んでくれた人」に与えるべき情緒的価値(WOW)には何があるでしょうか。経験上、私は大きく3つあると思っています。

①「えっ、もう?」と思わせる

たとえば最初の打ち合わせが終わり、「では、1週間以内に企画書をまとめてお送りします」となった場合、3日後には送るようにするのです。

100点の企画書でなくても、70点くらいの得点を取れるものをすぐに仕上げて提出しましょう。1週間かけて100点のものを仕上げるより、3日で70点のものを仕上げるほうが「WOW」は大きくなります。そもそも100点満点の完璧な企画書など、そうそう作れるものではありません。

それよりも、70点のものができ上がったら提案して、細部は改めて詰めていけばいいのです。「スピード」は、一番わかりやすく「WOW」を与えるポイントだといえます。

②「そこまでしてくれたんだ」と思わせる

「そこまでしてくれるとは思わなかった……」

スピードもそうですが、相手の期待値を上回るクオリティを出すことができれば、確実に「WOW」を与えることができます。

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