オリックス銀行の「夫と妻のへそくり事情調査」によると、へそくりの額が最も少ないのは、30代の夫、最も多いのは60代以上の妻であることがわかった。この調査は昨年12月、全国の20歳以上の既婚男女2091人を対象に実施された。
夫や妻に内証でへそくりをしている割合を見ると、夫64.3%、妻69.0%。へそくりを始めたきっかけは、夫、妻とも「自分のため」が5割を超えるが、夫の場合、2位以下は「臨時収入があった」「子どもや孫のため」「将来に不安を感じて」「配偶者のため」と続くのに対して、妻は「将来に不安を感じて」「子どもや孫のため」と続き、「配偶者のため」は7番目で9.9%。夫の14.6%とは差が開いた。
へそくり額は、夫112万円、妻170万円。20代は夫のほうが多いが(夫81万円、妻79万円)、以降は逆転。30代は夫が46万円と最も低くなったのをはじめ(妻123万円)、40代(夫99万円、妻125万円)、50代(夫110万円、妻235万円)と妻が上回る。60代以上では、夫も163万円と増えるが、妻は246万円。年代別でも最も多い。
家計の管理別に見ると、夫が管理している場合は夫のへそくり額のほうが多く、妻が管理している場合や共同管理では妻のほうがしっかり貯め込んでいる。大切なのは財布のひものようだ。
(『東洋経済 統計月報』編集部 =週刊東洋経済2012年3月31日号)
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