185系、最後まで残った「国鉄型特急電車」の記憶 風格はイマイチでも「踊り子」や「新特急」で頭角
総勢227両の185系は国鉄からJR東日本へ全車両が引き継がれ、1995年から2002年にかけて車内設備や塗装変更などのリニューアルが行われた。この際に座席も転換クロスシートからリクライニング式の回転クロスシートに交換され、特急車両らしい設備となった。塗装は、新前橋電車区所属の車両はグレー・黄色・赤を四角く配したブロックパターンに、田町電車区所属の車両は緑とオレンジの「湘南色」のブロックパターンに変わり、装いを新たにした。

黄色・グレー・赤のブロックパターン塗装になった185系200番台(撮影:南正時)

オレンジと緑の湘南色をモチーフにした塗装のリニューアル車(撮影:南正時)
出色だった「157系カラー」
きわめて個人的ながら私がこれまでの185系の塗装で感銘を受けたのは、2010年頃に登場した「湘南色80系」と「157系」カラーだった。国鉄型である185系には、国鉄時代のこの塗装は見事にフィットしたと思った。
とくに「ひびき」「あまぎ」で使われた電車である157系の塗装は、後継車といえる185系にはまさにドンピシャリ。まるで157系の再来を思わせた。やはり国鉄電車には国鉄カラーとその姿を見てほれぼれした。

湘南色になった185系(撮影:南正時)

157系カラーになった185系(撮影:南正時)
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