「なんでこんな点なの!」「もっと勉強しなさい!」は逆効果…。子どもの成績がアップする"声かけ"の意外なコツ
初めての英語の授業では、まずアルファベットから覚えました。最初の中間テストも、「This is a pen」など、かんたんな英文を書かせるくらいでした。
そこで、多くの親御さんは、自分の中学時代の感覚で、「中学の最初の英語のテストなんて80点以上取れて当たり前」と思ってしまっているのです。
そして、子どもの点数が低いと、「なんでこんな点なの!」「もっと勉強しなさい!」とダメ出ししてしまう……。
理科や社会も、かつては暗記中心の科目でしたが、今はグラフや資料から読み取る問題などが増えています。他にもすべての教科で求められているのが、親世代にはなじみの薄い「思考力」や「表現力」です。
こうした変化を知らずに、「理科や社会は暗記科目だから、覚えれば大丈夫」などと、子どもに指示しても、思うようにはいきません。
わが子に勉強させたい、成績を上げたいと望むなら、まずは親御さんが「今の時代は教育が変わった」という点を知ることが大切です。
大人の感覚で子どもに接するのではなく、「今の中学生が直面している現実」に目を向けてみましょう。
成績アップのカギは、親の「声かけ」
「そんなことを言われても……」と思った方もいるかもしれませんね。ですが、私がこう断言するのには、きちんとした理由があります。
それは、親御さんの意識や声かけが変わるだけで、それまで勉強に対してまったくやる気を見せなかった子どもが突然やる気を見せたり、底辺をさまよっていた成績が劇的に上がったりしたのを、これまで何度も見てきたからです。