「なんでこんな点なの!」「もっと勉強しなさい!」は逆効果…。子どもの成績がアップする"声かけ"の意外なコツ

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実は、勉強をがんばれるかどうかは、子どもだけの問題ではなく、親の接し方次第なのです。

申し遅れました。私は建部洋平(たてべ・ようへい)と申します。愛知県の地方都市で2つの学習塾を経営しております。

この仕事に就いて20年以上経つ、現役の塾講師でもあります。2024年度は高校受験の第一志望合格率96.8%でした。学年トップの成績の子から学習障害を抱える子まで受けもち、学校では自分の席に座っていられない子のテスト結果を、30点から80点台まで引き上げたこともあります。これまで延べ約1万人の中学生とその親御さんと向き合ってきました。

親世代と中学生に大きなギャップ

そんななか、日々感じているのは、中学生とその親御さんの間には、大きな隔たりがあるということ。

とくに最近は、小学校〜中学校の教育内容が大きく変わっています。

しかし、多くの親御さんにとって「中学校」のイメージは、自分の子ども時代のままになりがちです。その結果、親子の間にギャップが生まれてしまうことがあります。

現在は、教育改革が進み、小学校から英語教育、プログラミング教育が導入されました。このことはご存じと思いますが、公立の小学校では、まだそこまで機能してなく、英語もプログラミングも少し触れる程度なところが多いのです。

そして、準備不足の子どもたちが中学校に入学します。

しかし、今の中学英語は小学校ですでに600語以上の英単語を習得しているとみなされ、難しいところからスタートです。そのため、中学生の最初の英語のテストは、クラス平均点が50点台ということも珍しくありません。一方、私たち親世代にとって英語は、中学からはじまる新しい教科でした。

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