東武鉄道の「地味な駅」北春日部の知られざる裏側 車両基地だけでなく乗務員や保線の拠点が集結

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東武アーバンパークライン 北春日部駅
東武スカイツリーラインで春日部駅の1つ隣の北春日部駅。何の変哲もない橋上駅舎で、住宅街の中にある地味な印象の駅だが……(記者撮影)

漫画・アニメの『クレヨンしんちゃん』で世界的にも知られるようになった埼玉県春日部市。その玄関口となる春日部駅は東武鉄道の一大結節点となっている。

だが、その1つ隣にある北春日部駅のことはあまり知られていないかもしれない。

春日部は東武の一大拠点

まず、春日部駅には伊勢崎線と野田線が乗り入れている。それぞれ長めのカタカナの愛称が付いていて、春日部駅が含まれる伊勢崎線の浅草・押上―東武動物公園間は「東武スカイツリーライン」、野田線は全線にわたって「東武アーバンパークライン」と呼んでいる。

【写真を見る】「東武スカイツリーライン」と「東武アーバンパークライン」が交差する春日部駅に比べ、1つ隣の北春日部駅は利用者にとっては地味な存在かもしれない。だが、東武鉄道の安全運行に欠かせない職場が集まっている重要拠点だ。

特急に乗るときはとくに路線名を意識しないが、東武動物公園駅からは日光線が分かれる。外国人観光客にも人気の日光・鬼怒川エリアへ向かうN100系「スペーシアX」は2023年にデビューしたフラッグシップ。従来の100系「スペーシア」も健在だ。

そのまま伊勢崎線方面、栃木・群馬にまたがる両毛エリアへ走る200型「りょうもう」はビジネス利用が多い。500系「リバティ」は日光線・伊勢崎線の双方で活躍する。

もう1つの路線、東武アーバンパークラインは、東北・上越・北陸新幹線が発着する大宮から春日部を経て、野田市・柏・船橋と千葉県内の駅を結んでおり、通勤・通学利用がメインだ。

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