遊びの誘惑に勝てなくて5浪…なんとか国立医学部に合格した彼が「浪人ありきで考えてはいけない」と力説するワケ

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岡山大学には、最低合格点からわずか2点差の悔しい不合格だったそうです。

浪人する人生としない人生なら、しない人生を選んだほうがいい

こうして5浪目に突入した石戸さん。ただ、「成績を上げることは、塾を作ったときに生徒さんのためにもなるし、経営にも有利になるんじゃないか」というポジティブな理由でこの年もモチベーションを下げることなく、代ゼミで勉強に打ち込みました。

この年は、受けた模試で岡山大学医学部の判定はほとんどA判定、全国模試で10番以内を取れるようになっていました。受験本番では、センター試験で9割を獲得して、岡山大学医学部の2次試験では数学が9割、英語は8割、物理・化学はほぼ満点と余裕の点数を取り前期で合格しました。

「(合格したときの感情は)正直な話、そんなに嬉しくはなかったです。自己採点をして、確実に受かると思っていました。合格した喜びよりは、いよいよ塾をつくることができるというワクワクとした感情のほうが大きかったと記憶しています」

石戸さんに浪人してよかったことをお聞きすると、「自分と向き合える時間をもらったこと」「努力できるようになったこと」「人に感謝できるようになったこと」、頑張れた理由は、「能天気なところがあり、受験がしんどいという感覚がなかったから」と答えてくれました。

夢だった医師になることができた
夢だった医師になることができた(写真:石戸さん提供)

「僕は、浪人する人生としない人生なら、しない人生を選んだほうがいいとは思います。ただ、自分自身のことに関して言えば、結果的にやってみてよかったことだらけだったなと思いますね。自分と向き合って成長する期間をもらえたし、浪人することで努力ができるようになったかなと思います。3浪目からは、結果も出していないのに浪人をさせてくれる親への感謝やサポートしてくれる周りの方への感謝がすごく大きくなりました」

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