遊びの誘惑に勝てなくて5浪…なんとか国立医学部に合格した彼が「浪人ありきで考えてはいけない」と力説するワケ

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センター試験でも前年度より大きく点数が上がり8割5分程度を獲得した石戸さん。しかし、前期・後期で香川大学医学部を受験するもこの年も不合格で4浪が確定しました。

やっと見つかった明確な目標

「香川大学がダメだったので、東大に行く夢は諦めました。4浪目は、親から金銭的な理由もあり岡山に帰ってくるように言われたので渋々帰りました」

しかし、京都の予備校に3年間通った経験から、石戸さんは新たな目標を見出すことに成功します。それは岡山で塾を展開することでした。

「京都の予備校に行って、教育レベルの高さに驚いたんです。こんなにわかりやすい授業があるんだと感動して。教え方1つで、こんなにも成績の伸び方は変わってくるのかと驚きました。だから、大学に入ったらすぐに塾を作ろうと思いました。塾生さんの人生を変えるような教育機関をつくりたいと。そして、これまで両親に散々迷惑をかけてきたから両親を喜ばせたいという思いや、地元の教育レベルを上げたいという思いから、岡山大学医学部を第1志望にして勉強を始めました」

代々木ゼミナールの岡山校に通った4浪目は、それまでに勉強の習慣や自分なりのやり方を身につけていた甲斐もあって、より一層成績が伸びました。

模試では岡山大学医学部のA判定が出はじめ、全国模試の成績優秀者の欄にも名前が載るようになりました。センター試験も8割の後半を確保し、前期で岡山大学医学部、後期で岐阜大学医学部、私立のおさえで大阪医科大学の医学部も受験します。

「正直な話、4浪目のときは今年こそは受かるだろうと思っていました。大阪医科大学は国公立大学と問題傾向が似ていたので、合格をもらって自信をつけようと思っていました。金銭的な理由から大阪医科大学は合格できたとしても行く予定はありませんでした。しかし、大阪医科大学も含めてすべて落ちてしまいました」

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