日本の餃子が世界で愛されるようになった理由とは? カンヌライオンズで注目を集めた「日本食のクリエイティビティの秘密」

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味の素が主催したセッションのテーマは「Inspire, Reinvent, Globalise: Secrets of Japanese Food Creativity(インスパイア、リインベント、グローバライズ:日本食のクリエイティビティの秘密)」だった(写真:カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル)
世界最大級の規模を誇る広告の祭典として知られる「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」。今年は6月16日から20日まで行われた。初日には、日本のメーカーとして初めて、味の素が公式セッションを主催。300名を超える聴衆が集まった。
味の素が主催したセッションのテーマは「Inspire, Reinvent, Globalise: Secrets of Japanese Food Creativity(インスパイア、リインベント、グローバライズ:日本食のクリエイティビティの秘密)」。やや長文になるが、30分のセッションの全文を掲載する。日本食の魅力をラーメンと餃子を事例にあげながら、わかりやすく説明した。
英語の原文はこちらをご覧ください

「食」と「クリエイティビティ」

本田哲也:
我々のセッションにようこそ! さあ、カンヌライオンズの初日です。どうですか? ワクワクしていますか? 世界中100を超える国の人々が、このカンヌライオンズに集まっています。いろんな人、いろんな背景、いろんなアイデアが集まっていますが、私たちに共通するものが1つあります。それは……「クリエイティビティ(創造性)」ですよね?
もちろんです。これこそがカンヌライオンズの本質です。

でも、もう一つ私たちに共通するものがあると思うんです。それは「食べ物への愛」です。ここにいる皆さんで、食べるのが嫌いな人って…いますか? じゃあ正直に、もう今日ロゼワインを飲んだ人は?……まだ?(笑)。今日はそんな「食」と「クリエイティビティ」、みなさんの大好きな2つをつなぐセッションです。それでは始めていきましょう。

(ビデオを上映)

本田:それでは、スピーカーのお二人をお迎えしましょう。シェフの松嶋啓介さん、そして味の素㈱ 欧州アフリカ本部長の森妹子(まいこ)さんです。盛大な拍手を!

森妹子:こんにちは。

松嶋啓介:こんにちは。

本田:森さん、松嶋さん、お気持ちはいかがですか?

:
ちょっと緊張していますね。

本田:松嶋さんはいかがですか?

松嶋:私はリラックスしています。いつも通りです。

本田:ここは松嶋さんの「地元」ですものね?

松嶋:はい、地元なので緊張しませんね。フランス語で話したいくらいです(笑)。

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