日本の餃子が世界で愛されるようになった理由とは? カンヌライオンズで注目を集めた「日本食のクリエイティビティの秘密」

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本田:
なるほど、餃子もラーメンと同じように、すでに再発明されているんですね。

:
はい、まさにそうです。最初は日本で再発明され、さらにアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど各地域で再構築されています。

本田:
(スクリーンを見て)日本人の私からすると、こんな鮮やかな餃子は見たことがありません(笑)。

ヨーロッパではフィンガーフードのようなもの

:
そうですよね。緑だったり、赤だったり、黄色だったり(笑)。ヨーロッパでは餃子はフィンガーフードのようなもので、日本のようにご飯やビールと一緒に主菜として食べるものではないんです。

カラフルな餃子(写真:カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル)

本田:
現地の文化をちゃんとリスペクトしている、ということですよね?

:
そうですね。「これが日本の餃子です。どうぞ食べてください」と押し付けるのではなく、その国の文化に合わせる。だからこそ、私たちは「味の再構築=ローカライズ」を大切にしています。

本田:
本当に興味深いお話でした。森さん、松嶋さん、ありがとうございました。そろそろクロージングのお時間です。いくつか、今日の「学び」をまとめておきましょう。

1つ目:「違いにインスパイアされよう」。異文化や違いそのものが、新しいアイデアを生み出す源になります。

2つ目:「模倣ではなく、再発明を」。ただ真似するのではなく、創造力で新しいものへと再構築することが大切です。

3つ目:「余白を残そう」。最初から完璧を目指しすぎないこと。ビジョンが広がる「余白」を持つことで、アイデアはより大きく、より力強く成長するのです。

そして最後に。皆さん、いつか日本食を楽しむときにーー日本でかもしれませんし、世界のどこかでかもしれませんがーー今日の話をぜひ思い出してください。きっと、日本食が、さらにおいしく感じるはずです。本日はありがとうございました!

松嶋:
ありがとうございました。

:
ありがとうございました。

本田 哲也 本田事務所代表取締役、PRストラテジスト

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ほんだ てつや / Tetsuya Honda

「世界でもっとも影響力のあるPR プロフェッショナル 300 人」に 『PRWEEK』 誌により選出されている。「PRWeek Awards 2015」にて「PR Professional of the Year」受賞。1999年に世界最大規模のPR会社フライシュマン・ヒラードの日本法人に入社。2006年ブルーカレント・ジャパン代表。2019年より現職。著書に『戦略PR 世論で売る。』(アスキー新書)、『その1人が30万人を動かす!』(東洋経済新報社)など。国連機関のアドバイザーなどを歴任。世界最大の広告祭カンヌライオンズで公式スピーカーや審査員を務めている。公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会(PRSJ)理事。

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