日本の餃子が世界で愛されるようになった理由とは? カンヌライオンズで注目を集めた「日本食のクリエイティビティの秘密」
本田: なるほど、餃子もラーメンと同じように、すでに再発明されているんですね。
森: はい、まさにそうです。最初は日本で再発明され、さらにアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど各地域で再構築されています。
本田: (スクリーンを見て)日本人の私からすると、こんな鮮やかな餃子は見たことがありません(笑)。
ヨーロッパではフィンガーフードのようなもの
森: そうですよね。緑だったり、赤だったり、黄色だったり(笑)。ヨーロッパでは餃子はフィンガーフードのようなもので、日本のようにご飯やビールと一緒に主菜として食べるものではないんです。

本田: 現地の文化をちゃんとリスペクトしている、ということですよね?
森: そうですね。「これが日本の餃子です。どうぞ食べてください」と押し付けるのではなく、その国の文化に合わせる。だからこそ、私たちは「味の再構築=ローカライズ」を大切にしています。
本田: 本当に興味深いお話でした。森さん、松嶋さん、ありがとうございました。そろそろクロージングのお時間です。いくつか、今日の「学び」をまとめておきましょう。
1つ目:「違いにインスパイアされよう」。異文化や違いそのものが、新しいアイデアを生み出す源になります。
2つ目:「模倣ではなく、再発明を」。ただ真似するのではなく、創造力で新しいものへと再構築することが大切です。
3つ目:「余白を残そう」。最初から完璧を目指しすぎないこと。ビジョンが広がる「余白」を持つことで、アイデアはより大きく、より力強く成長するのです。
そして最後に。皆さん、いつか日本食を楽しむときにーー日本でかもしれませんし、世界のどこかでかもしれませんがーー今日の話をぜひ思い出してください。きっと、日本食が、さらにおいしく感じるはずです。本日はありがとうございました!
松嶋: ありがとうございました。
森: ありがとうございました。
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