遊びや食事、お風呂やトイレ…日常のあちこちに仕掛ける"学びのフック"。《戦略的ほったらかし教育》実践のヒント

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図鑑を見る兄弟
子どもたちが親から言われるからではなく、自ら興味を持って、やってみたい、もっと知りたい、と思う仕掛けは、どのようにして日常生活の中で作っていけるのでしょうか(写真:eizan / PIXTA)
教育コンサルタントの岩田かおりさんが3人の子育てに取り組む中で気づき、たくさんの親から悩みを聞くことで磨きあげたメソッド「戦略的ほったらかし教育」。
岩田さんの子どもたちは中学生で起業、経団連の奨学生としてインドへ高校留学、学費全額奨学金で海外大学進学、塾なしで慶應義塾大学合格など、3人とも自分の輝く場所を自分で見つけてきました。
前記事でも紹介した「戦略的ほったらかし教育」、実際に取り組む際の具体例とは?(本記事は、岩田さんの著書『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』より一部を抜粋、再編集したものです)
【前の記事】手をかけすぎる子育てが逆効果に? “頑張る親”にこそ知ってほしい「戦略的ほったらかし教育」のススメ《戦略的の意味とは?》

「戦略的ほったらかし教育」に取り組む時には、3つのStepがあります。Step1は「見える化」、Step2は「対話」。そして、Step3は「探究の入口に誘う」です。

本記事では「Step1:見える化」と「Step2:対話」の具体例を紹介していきます。子どもが自然に学び始めるきっかけを、日常のあちこちに用意しましょう。

ゲームや遊びの中の仕掛けと対話

【特産・名産都道府県トランプ】

ネットショッピングサイトでトランプと検索すると、とんでもない数がヒットします。その中で、何を買おうか迷ったときには「特産・名産都道府県トランプ」がおすすめです。

このトランプには、都道府県・特産・名産品・県庁所在地・東北地方などの地方名が書かれています。

たとえば、このトランプを使ってババ抜きをする際には、同じ数字のカードをセットで捨てるときに、「秋田県、なまはげ」などと都道府県と特産・名産品などを言ってから出すといったルールを設けます。

子どもが「え?なまはげって何?鬼?」とつぶやいたら、そこから対話がスタートします。親が深い知識を持っている必要はありません。

「『悪い子はいねがー』って叫びながら子どもたちのところに来るらしいよ」などと言って、あとから一緒にYouTubeでなまはげの映像を観るのもいいでしょう。

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