遊びや食事、お風呂やトイレ…日常のあちこちに仕掛ける"学びのフック"。《戦略的ほったらかし教育》実践のヒント

✎ 1 ✎ 2
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

あるいは、目盛りのついたコップを使って計量しながら水を飲むようにする、なんて方法もあります。

自作のランチョンマットのときと同じように、子どもにクイズを出してもらったり、魚偏の漢字の成り立ちを親子で想像して言い合ったりして対話してみてください。

【料理をする】

料理は、子どもにとって理科や算数の学びの宝庫。分量を測ったり、材料の大きさを計算したりすることで、数字に親しむことができます。

また、オーブンで焼いたり、ゆでたりする時間を計ることで時間の概念を学ぶこともできるはずです。さらに、食材の産地について親が話しながら料理ができると、地理の知識にもつながります。

子どもは自分でつくった料理に愛着を持つので、食べ残しが少なくなり、食べ物の大切さを伝えるいい機会にもなるでしょう。

料理はハードルが高いと思う人は、食パンやにんじん、大根を切る作業を子どもに任せてみるのもおすすめです。幼児や低学年の子どもでも、目盛り付きのまな板を使えば、センチやミリといった長さの単位を自然と理解できるようになります。

食材を切るときには、子どもに「3分の1に切ってね」「10等分に切るなら、包丁は何回食材に入れるかな?」と対話しながらチャレンジしてみてください。

お風呂場やトイレの仕掛けと対話知育ポスター

お風呂場やトイレなど日常生活の中で必ず一定時間を過ごす場所にひと工夫しておく方法を紹介します。定番なので活用されている家庭も多いかと思いますが、お風呂場に貼れるポスターはおすすめです。

現在は、さまざまな種類が売られています。都道府県と特産品が紐づいていたり、惑星が描かれていたりするポスターは、2000〜3000円で入手できます。水に強い素材なので、1年くらいは貼っておくことができるでしょう。

都道府県と特産品が描かれたポスターであれば、「福岡県の特産品はなんでしょう?」と子どもに問題を出してもらい、親が答えるというやりとりができます。

親から子どもに出題するとお勉強的になってしまうので、まずは子どもに問題を考えさせてみるとお互いに楽しい時間になります。トイレもお風呂場と同様に、ポスターを貼るスポットとして活用できるので、お風呂場とは違う種類のものを貼って子どもの学びを広げましょう。

お風呂場に日本地図を貼っていたら、トイレには日本と世界の歴史の年表が並んでいるポスターを選んだり、理科好きの子の場合には元素記号のポスターを貼ってみるのもいいですね。

【くもんなぜなぜカレンダー】

季節の風物詩をイラストとともに伝えてくれる「くもんなぜなぜカレンダー」は、とても便利なアイテムです。

子どもは今この瞬間を生きている存在。だから、7月にハロウィンの話をしてもピンときませんし、4月に夏に行く海の話をしても響きません。

しかし、9月末ぐらいになると自然と「ハロウィンには何を着ようかな」とそわそわしたり、突然「トリック・オア・トリート!」と叫び出したりします(笑)。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事