わかっているのに「なぜか動き出せない」…。意志が弱いせいじゃない"本当の理由"
また、近年注目されるレジリエンス教育(失敗から立ち直る力を育む教育)では、ミネソタ大学のマステンの研究が示すように、小さな挑戦と小さな失敗を積み重ねることが、むしろ長期的な「自己信頼」を高めるとされています。
自己信頼とは、自分を信じる気持ちのことです。もっと具体的に言えば、どんな状況でも自分はなんとかなる、うまくいかなくてもまた立ち直れるという感覚です。自分に対して「やってみても大丈夫」と思える、その内側から湧いてくる安心感のようなものです。
これは、単なる自信(できると思う気持ち)とは少し違います。
自信は「成功できそう」と思う気持ちですが、自己信頼は「たとえ失敗しても、自分なら受け止めて前に進める」と思える気持ちです。
自己信頼が育っている人が行動できる理由
では、なぜこの自己信頼が「失敗を恐れない心」につながるのでしょうか?
それは、失敗しても終わりじゃないと思えるからです。
多くの人が失敗を恐れるのは、うまくいかなかったら自分には価値がない、人から笑われる、二度と立ち直れないといった不安があるからです。
でも、自己信頼が育っている人は、「失敗しても自分はそこから学べる」「うまくいかないこともあるけど、それで全部ダメになるわけじゃない」と考えられます。だからこそ、怖さがあっても行動できるのです。
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