「たくさんの人に刺さりますように」→「結局だれにも刺さらない…」、SNSで《フォロワー数ばかり追う人》たちが知らない真実
私自身も過去、迷走していた時期がありました。とにかくフォロワーを増やそう、バズる投稿をしようと試行錯誤を続けていたころ。はやりの音源、トレンドのハッシュタグ、流れるように次から次へと取り入れてみるものの、数字は一時的に上がっても、なぜか空虚な感じが残っていました。
あるとき、ふと「私は誰に届けたいのだろう?」と考えるようになりました。そこから投稿の軸が少しずつ変わっていきます。
例えば、今となっては起業家として活動している私自身のInstagramアカウントでも、フォロワー数を伸ばそうと考えた際に、あえて“広く受ける投稿”ではなく、「海や自然が好きな層」にターゲットを絞ったコンテンツを継続的に発信したところ、フォロワー数は当初の5000人から3年で6万3000人へと増加しました。
もちろん、Instagram自体の成長期と重なったことも後押しになったかもしれません。けれど、それ以上に大きかったのは、「誰に届けたいか」を明確に意識し、その人たちが共感するビジュアルや言葉、世界観を丁寧に設計していったことでした。

南さんが提案する共感度の高い投稿(画像:南さんのInstagramより)
SNSには魅力的な発信をしている人が無数にいます。そんな中で埋もれずに勝負していくには、ただ素敵な投稿をするだけでは足りません。自分がどんな人物で、誰に向けてどんな価値を届けたいのか。それが一目で伝わるような“設計”が不可欠です。
やみくもに発信を重ねるのではなく、まずはブランディングを明確に言語化し、その軸をぶらさずコンテンツを積み重ねていく。それこそが、長期的に信頼されるアカウントづくりの第一歩になると実感しています。
SNSは“名刺”ではなく“手紙”
SNSはビジネスの場では名刺のように使われることもありますが、私はSNSこそ“手紙”だと思っています。
「こんな考えを持っているんです」
「こんな風に感じた出来事がありました」
「これ、きっとあなたにも役に立つと思います」
そんなふうに、“たった1人”に語りかけるようにつづると、不思議なことに、それが何十人、何百人という人たちの心にも響いていきます。
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