AI時代でも「文章力」は超重要! 名門大学が注力する「ライティング教育」の実態 ハーバード卒業生なら知ってて当たり前な「7つの力」

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多くの企業が、役員の作文力は企業の存続にかかわる問題だと考えている。

現代社会ではスピーディーな意思決定ができなければ淘汰されたり、消えたりしてしまう。そのため明瞭な文章を書いてスムーズにコミュニケーションし、的確な行動をとることが重要なのだ。つまり、企業が求める一糸乱れぬ報告と行動体系は、すべて作文から始まるといっても過言ではない。

ハーバード大学が力を入れているライティング教育

ある経済新聞に掲載された「ハーバード大学とMITの卒業生の告白」というコラムが、SNSで話題になったことがある。コラムによると、2つの大学が誇るライティングセンターや作文教育は、じつは卒業生の口利きによってできたものだというのだ。

ハーバード大学やMITだけではない。アメリカやヨーロッパの由緒ある名門大学は、学生が批判的、論理的に考えられるように、積極的にライティングの授業を行っている。どんな内容であろうと論理的に考え、わかりやすく表現し、相手を説得する方法を教えているのだ。

なかでも、ハーバード大学のライティングセンターは150年の歴史を誇る。まさにハーバード大学の名声は、ライティング教育によって得られたものだといっても過言ではない。

ハーバード大学では、専攻科目に関連づけたライティング授業を行っている。たとえば、法律を専攻する学生は法条や条例をもとに意見を主張する訓練を、経営を専攻する学生はプレゼンや統計資料、具体例や理論をもとに考えを発表する訓練をする。

学生はたくさんのレポートを書きながら授業で習ったことを自分のものにしていく。

ハーバード大学に入学するためには、約5%といわれている合格率の壁を破る必要がある。そこで合否を分ける重要な物差しとなるのが、「エッセイ」と呼ばれる作文だ。自分の考えをしたためるエッセイは、学校が求める学生像かどうかを判断する基準になる。ほとんどの受験生が筆記試験で満点をとるため、エッセイの点数で合否が決まる場合も少なくない。

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