AI時代でも「文章力」は超重要! 名門大学が注力する「ライティング教育」の実態 ハーバード卒業生なら知ってて当たり前な「7つの力」
ハーバード大学で入学審査協議会の常任委員を務めたナンシー・サマーズ教授は次のように述べている。
「文章で自分を強くアピールする力は、アメリカの名門大学が重きを置く技能の1つです。つまりエッセイは、ほかの志願者と差をつける決定的なチャンスなのです」
ハーバード大学に入学したなら作文力を認められたも同然だが、新入生は入学後、1年間かけて本格的に文章の書き方を学ぶ。
学生たちは卒業するまでに紙の重さで50キロの文章を書く
10人から15人ずつの小さなグループで行う授業のほかにも、さまざまな授業を通じて学生はアイデアを出し、展開する方法を身につける。そして、フィードバックを受けて修正する過程を繰り返す。専攻別の授業では、専門知識を活かして論理的に考える方法や、意見を発表するスキルを学ぶ。
そうして書きたい内容を組み立てる力と、それを相手に伝える力が身についたら、自分の思いをしたためた長いエッセイを書く課題が出る。「学ぶ→文章を書く→フィードバックを受ける→修正する」の過程を繰り返しながら、学生たちが卒業するまでに書く文章の量は、紙の重さに換算すると、なんと50キロにもなるそうだ。
ハーバード大学は1872年から新入生たちに作文を教えはじめ、150年かけて授業内容をアップグレードしてきた。現在は「説明型の作文(Expository Writing)」という名で専門的なライティングの授業をしている。運営するライティングセンターのホームページには、新入生が学ぶ必修課程から専門課程までのカリキュラムがくわしく説明してある。
ライティングセンターは学生がライティングに必要な知識や技術を段階的に学び、体得できるように緻密なプログラムを組み立てている。入試のための個人的な作文から、学業に必要な分析型の作文を経て、最終的に説明型の作文に到達する。このように、学生がより複雑で専門的なライティングに自信をもってアプローチできるようにサポートしているのだ。
ライティングを粘り強く学んだハーバード大学の学生たちはどう変化するのだろうか。ハーバード大学で哲学を専攻したチェリストのハンナ・チャンは次のように答えた。
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