デフォルト設定では勿体ない。iPhone 15 Proから搭載されたアクションボタンは12の機能を割り当て可能

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後述のショートカットで、切り替えスイッチを作ってホーム画面に追加することもできる。また、集中モードのひとつに通知オフ+着信音を設定すれば、その集中モードに切り替えると音がしなくなる。この方法が便利なのは、時刻や場所に割り当てることができる点だ。たとえば、『会社に着いたら』『映画館に着いたら』などの位置や、『平日の9~17時』というように時間で設定することもできる。勤務中や授業中に、絶対に通知音を鳴らしたくないという人にお勧めだ。

応用次第で多機能に

一番、設定の応用のしがいがあるのが、『コントロール』『ショートカット』『アクセシビリティ』だ。

たとえば、コントロールは『コントロールセンター』のボタンを割り当てられる。つまり、アクションボタンを押すだけで、電卓を表示したり、回転をロックしたり、画面収録を開始したり、ストップウォッチを利用したり……ということが可能だ。

コントロールも調べるとけっこう便利な機能がある。ChatGPTやGemini、Perplexityなどの生成AIを割り当てることもできる(筆者撮影)

コントロールボタンは、サードパーティアプリからも提供されているので、ChatGPTやGemeniを立ち上げたり、Evernoteの新規ノートを開いたり、Lightroomカメラを立ち上げたりといったことも可能だ。コントロールボタンは非常にたくさん用意されているので、割り当てたい機能があれば、ぜひ探してみてほしい。

さらに、拡張性が高いのがショートカットだ。

ショートカットを利用すれば、複数の機能を一気に行うことができる。

たとえば、『今の天気と、直近の予定+リマインダーを読み上げる』とか、『位置情報をメッセージで送信』というような設定が可能。また、自宅がスマートホーム化されていれば、『Wi-Fiをオンにして、照明を調整、音楽をかけて、タスクを一覧表示』というようなことも可能になる。

難しそうに見えるショートカットだが、やってみると簡単。ぜひ、自分の便利なショートカットを作ってみていただきたい(筆者撮影)

アクセシビリティは、本来は何らかのハンディキャップがある人のための機能だが、しばしば裏技的に使える便利な機能としても活用できる。画面のコントラストを一時的に上げたり、iPhoneを拡大鏡として使ったり、音声を使ってiPhoneをコントロールしたりできるようになる。

消音モードにするためだけに使うにはもったいない……ということがお分かりいただけだろうか? まずは、いつもご自身が「面倒だな」と思っている機能を割り当ててみるのが一番だ。ぜひ設定してみていただきたい。

村上 タクタ 編集者・ライター

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むらかみ たくた / Takuta Murakami

iPhone、iPadなどアップル製品を中心に扱うガジェット・テクノロジー系編集者・ライター。カリフォルニアでのWWDCやiPhone発表会には2016年頃から継参加。趣味の雑誌の編集者として、’92年から約30年で約600冊の雑誌を作ってきた。バイク雑誌『ライダースクラブ』に携わり、ラジコン飛行機雑誌『RCエアワールド』、海水魚とサンゴ飼育の雑誌『コーラルフィッシュ』、デジタルガジェットのメディア『flick!』『ThunderVolt』の編集長を務める。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー。バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、庭での野菜作り、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。娘はロンドン、息子は台湾在住。

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