「ひどい会社だ」「個人事業主だから仕方ないのでは?」と賛否両論…。ウーバー「配達員に解決金」が全然笑えないワケ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

サービス維持のため、システム見直しは急務

記事冒頭で紹介した配達員のアカウントが停止されたのは、コロナの影響で国民のほとんどがマスクをしていた、2022年8月〜11月だった。

当時のウーバー配達員は、私自身がそうだったが、ウーバーの仕事だけで生活を回すことができた。正当な理由のないアカウント停止に「異議あり」を申し出たのは、もしかしたら副業ではなく本業として、毎日のように働いていた背景があったのかもしれない。

しかし「今」はどうだろうか。ウーバーという仕事そのものが、副業として稼働せざるをえない、そんな状況に変化しつつあるように私は思う。

システムトラブルが原因で仮に今日、アカウントが停止されたとしても、おそらく私は、ウーバーに自身の状況を訴えない。なぜならウーバー側から支払われるかもしれない解決金と、訴訟で失う費用と労力が釣り合っていないから。

誰もが安心して利用できる、持続可能なシステムをどう構築していくかが、今ウーバーには問われている。

佐藤 大輝 ライター・ウーバー配達員

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

さとう・だいき / Daiki Sato

23歳と29歳の時、所属していた企業(美容業・物流業)から解雇を通達され、訴訟を提起。それぞれの会社と約2年間裁判で争った経験を持つライター。ブラック企業問題を解決したいという願いから、裁判後はライターに転身。労働問題のほか、「再雇用戦士」「子供部屋おじさん」「インド駐在員」など、働き方や生き方に関する取材記事を執筆。趣味は海外旅行で、37カ国へ渡航。

X:@do69951367

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事