「ひどい会社だ」「個人事業主だから仕方ないのでは?」と賛否両論…。ウーバー「配達員に解決金」が全然笑えないワケ

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サービス維持のため、システム見直しは急務

記事冒頭で紹介した配達員のアカウントが停止されたのは、コロナの影響で国民のほとんどがマスクをしていた、2022年8月〜11月だった。

当時のウーバー配達員は、私自身がそうだったが、ウーバーの仕事だけで生活を回すことができた。正当な理由のないアカウント停止に「異議あり」を申し出たのは、もしかしたら副業ではなく本業として、毎日のように働いていた背景があったのかもしれない。

しかし「今」はどうだろうか。ウーバーという仕事そのものが、副業として稼働せざるをえない、そんな状況に変化しつつあるように私は思う。

システムトラブルが原因で仮に今日、アカウントが停止されたとしても、おそらく私は、ウーバーに自身の状況を訴えない。なぜならウーバー側から支払われるかもしれない解決金と、訴訟で失う費用と労力が釣り合っていないから。

誰もが安心して利用できる、持続可能なシステムをどう構築していくかが、今ウーバーには問われている。

佐藤 大輝 肉体派ライター・ウーバー配達員ライター

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さとう・だいき / Daiki Sato

生活を回すために自転車のペダルを回して、気が付けば配達件数7800回以上。奨学金約500万円の返済や、人生2回の不当解雇。健康保険証のない状態での大怪我や、資産運用での大失敗など、ジェットコースターのような人生を歩んできた異色のライター。行動力と取材力、打たれ強さに定評がある。1990年生。横浜→東京→埼玉→茨城→神戸。社会に出てから40カ国以上を旅したがTOEICは300点。不当解雇とウーバーの本を出すのが夢。

X:@do69951367

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