「ひどい会社だ」「個人事業主だから仕方ないのでは?」と賛否両論…。ウーバー「配達員に解決金」が全然笑えないワケ
私の正直な気持ちを隠さずに言うと、「まじで頼むぜウーバー。ディナータイム1回分、2000~3000円くらいの報酬を損したじゃないか」といった苛立ちが少しだけあった。この気持ちは、他の配達員も同じだったように思う。
結局、私のアカウントが復活したのは3日後だった。なおウーバー側から、稼働できなかった分への補填等は一切なかった。
配達員の怒りを買った「詐欺クエスト」

保障や補填がないことについて、私は仕事の特性上や雇用形態上、仕方ないと思う部分がある。配達員はいつ、どこで稼働するかわからない。権利の反対語は義務であり、自由な働き方を求める私たち配達員に、手厚い保障がないことは一定の納得ができる。
しかしウーバーのシステムトラブルは、これ以外にも不定期で発生しており……。例えば今年だと、こんなトラブルがあった。
2025年の年明け頃、各種メディアで「ウーバーの配達遅延」の問題がクローズアップされたことを覚えているだろうか。ウーバーの利用者の中には「2時間待っても配達員が来ない」といった声が散見されるなど、配達員不足により現場は大混乱に陥っていた。
ウーバー運営が講じた対策は「クエスト」と呼ばれる追加報酬(インセンティブ)の増設だった。

クエストとは「30件配達したら1500円」といった条件で、通常は1週間単位で設けられる。
また雨の日などの悪天候時に「1件配達したら200円」といった条件で、ランチタイムとディナータイムの時間限定(半日単位)で設けられる。
ウーバー運営は、この後者のパターンを採用することで、配達員の確保を試みようと考えたようだ。晴れの日にもかかわらず、クエストが設けられたことに私は大喜びした(不適切な表現かもしれないが、お年玉を得たような感覚だった)。
ところがどっこい。とある配達員がSNSに「名古屋の配達員用のクエストが東京に届いている」と投稿しているのを発見。
慌てて自分のクエストを確認したところ、私のクエストも「名古屋限定」となっていた(私は神戸市と芦屋市で主に稼働している)。
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