1980年代に再開発が始まる前のみなとみらい地区は、三菱重工業横浜造船所や、国鉄の貨物駅、操車場、高島埠頭、新港埠頭などが広がる港湾地区で、横浜駅の東側や桜木町駅前からも近い立地であるにもかかわらず、荒涼とした港湾地区だった。横浜港沿いのエリアではあったが、港ヨコハマの風情の漂う山下公園あたりとは異なり、横浜を訪れた観光客や買い物客がまち歩きを楽しめるような雰囲気ではなかった。

赤レンガ倉庫付近を上空から撮影(写真:1968年10月16日、東洋経済写真部撮影)

山下公園と氷川丸(1968年10月16日、東洋経済写真部撮影)
みなとみらい地区のお披露目「横浜博覧会」
1983年、三菱重工業横浜造船所の移転とともに、「みなとみらい21」事業が着工。1989年には横浜市制100周年、横浜港開港130周年を記念して『横浜博覧会』が行われたが、これには、みなとみらい地区のお披露目的な意味合いも込められていたという。

横浜博のようす(撮影:1989年3月20日、豊永邦男)

(撮影:1989年3月20日、豊永邦男)

三井・東芝ガリバー館(撮影:1989年3月20日、豊永邦男)

(撮影:1989年3月20日、豊永邦男)
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