渋谷駅「マークシティ」、あまり知られていない話 東急・京王・メトロの権利割合や再開発との関係は?

「100年に一度」と銘打った渋谷駅周辺の再開発が佳境を迎えている。再開発を主導する東急、東京メトロ、JR東日本にとって正念場である。
再開発のきっかけは2000年1月、運輸政策審議会による東急東横線と東京メトロ副都心線相互直通運転の方針決定が起点である。相互直通運転により東横線・渋谷―代官山間が地下に潜ることになり、駅施設と線路の跡地周辺に広大なスペースが生まれ、大規模な再開発が可能になり、計画が動き出した。2011年には渋谷区が交通結節機能の改善、歩行者回遊性の向上などを骨子とした街の将来像を示す「まちづくり指針」を策定し、官民のパートナーシップとして開発が進んだ。
メトロ・東急・京王の3社が共有
再開発ビルが初めて姿を見せたのは、2012年開業の渋谷ヒカリエである。さらに2018年に渋谷ストリーム、2019年に渋谷スクランブルスクエア東棟、渋谷フクラスなど、駅周辺に新しいビルが続々と開業した。現在建設中の渋谷スクランブルスクエア中央棟・西棟は2031年度に完成し、さらに2034年度にはハチ公広場を含めた駅周辺全体の整備が完了する予定だ。
しかし、この再開発計画であまり語られていない大型のビルがある。2000年4月に開業した渋谷マークシティである。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら