「毎分“最大864個”のブラックサンダー」が生まれる光景は圧巻! 豊橋に爆誕した工場見学施設に潜入、「300億を目指す」社長の戦略も聞いた

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そして、以前から行われていた「ブラックサンダー詰め放題」も、リニューアルの上で継続(1回1100円、人数制限あり)。3分間で所定の袋に詰め、終了後に5秒間持ち上げて落ちなかった分を持ち帰れる。

コツは「入れ始めからしっかり整理して、隅まで詰めること」。体験した筆者の記録「35個」を超えられるか、体験してみてほしい。

豊橋市・島村副市長から有楽製菓・河合社長に「アンバサンダー」任命書が手渡された(筆者撮影)

見学に先だって、ブラックサンダーの「豊橋アンバ“サンダー”」就任式も行われ、有楽製菓・河合辰信社長は今後の展開として「(現状で165億円の売り上げを)300億円に成長させたい」と、意気込みを語った……をと聞いて、疑問に思わないだろうか。お菓子の利益率は一般的に30~50%として、1個40円少々のブラックサンダーで百数十億を上積みするには、あと数億本は売る必要が生じる。

有楽製菓は、ブラックサンダーを武器に実質上のホームタウン・豊橋市を起点に、日本で、世界で天下を取ることができるのか? これだけ売れているのに、なぜライバルが現れないのか? ブラックサンダー詰め放題ではしゃいだ後に真顔に戻り、河合社長にさまざまな疑問をぶつけてみた。

〈疑問①〉ブラックサンダーに、競争相手っていないの? 似た商品は作られないの?

有楽製菓・河合辰信社長、本革製・世界に1着の「社長仕様・ブラックサンダージャンパー」を着用(筆者撮影)

ブラックサンダーが身を置く「小物チョコ」カテゴリは、意外と競争が激しい。販売店の棚を見てみると、50円内・50円前後に「セコイヤチョコレート」(フルタ製菓)、「チョコバット」(三立製菓)、「チロルチョコ」(チロルチョコ)、100円内には「ハイエイトチョコ」(フルタ製菓。通称「メガネチョコ」)、「スーパーBIGチョコ」(リスカ)、「ぷくぷくたい」(名糖産業)、「チョコケーキ」(有楽製菓)といった定番商品がずらりと並ぶ。

河合社長いわく、「昔はこういった定番商品にどう対抗できるか考えあぐねていた」という。しかし、ブラックサンダーは購買データから算出した商品ランキングでも、男性1位・女性4位を獲得するなど、子供だけでなくオトナ人気を獲得している。いまは、社長のみならず「お客様にどう喜ばれるか、どういう感じ方をされるかを徹底していて、競争はあまり意識していない」とのことだ。

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