オバマ元大統領が何よりも愛犬を大切にした理由、「ホワイトハウス1年目の数々の喜びのなかで、ボーがやって来たことに勝る喜びはなかった」

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2009年春、一家は生後6か月のポーチュギーズ・ウォータードッグを世界に向けて披露した。故エドワード・ケネディ上院議員からの贈り物だった。オバマは書いている。

「ホワイトハウス1年目にもたらされた数々の喜びのなかでも、4月半ばにボーがやって来たことに勝る喜びはなかった。ボーは思わず抱きしめたくなるような黒い毛むくじゃらの犬で、胸と前脚の先だけが雪のように白い」

もう一匹の子犬が家族に

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2013年の夏には、もう一匹の子犬が家族に加わった。「バラクの二期目がはじまったころ、自由奔放で散歩好きのサニーが家族に加わった」、ミシェル・オバマはそう回顧録に記している。「犬たちの存在は、すべてを明るくしてくれた。犬たちが生き生きと駆けまわっていると、ホワイトハウスがわが家であると感じることができた」。

ペンシルベニア通り1600番地でふたりの娘を育て、親としての役割と政治的責任を両立させようと奮闘していたオバマ夫妻にとって、犬たちがもたらす日常の風景はかけがえのないものだった。

お披露目から12年後、オバマ夫妻はボーの生涯を称え、その死を悼んだ。「ボーを飼ったのは、娘たちの友だちになってほしいと思ったからです。家族全員にとってこれほど大きな存在になるとは、想像もしていませんでした」。ミシェルは語る。「パンデミックでみんなが家にいることになったとき、いちばん喜んでいたのはボーでした。家族がまたひとつ屋根の下に集まったのですから。ボーを迎えたあの日のように」。

10年以上ものあいだ、ボーはいつも
わたしたちにやさしく寄り添い、
わたしたちにとってよい日、悪い日、どんな日でも、
いっしょにいることを喜んでくれた。
ホワイトハウスに住むことの
あらゆる厄介事を受け入れ、
吠えることはあってもけっして嚙むことはなく、
夏にはプールに飛びこむのが大好きだった。
どんな子供にも動じず、夕食の席ではおこぼれを待ち、
毛並みだってすばらしかった。
ボーはまさしくわたしたちが必要としていた、
いや、それ以上の存在だった。
ほんとうに寂しくなる。
サラ・ベイダー

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プリンストン・アーキテクチュラル・プレス社の書籍編集者を経て、ファイドン社では編集主任を務めた。2010年には、検証済みの新旧の名言を集めたオンライン・ライブラリー「Quotenik.com」を立ち上げ、運営を続けている

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