【クラシックカーにも最新モデルと同様のサービス】マセラティが新たにスタートした「マセラティ・クラシケ」とは?旧車とSDGsの在り方を問う

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ギブリ スパイダーのリアビュー
ギブリ スパイダーのリアビュー(筆者撮影)

さらに「マセラティは1度手に入れたら長く乗られる方が多く、とくに日本では現行モデルとクラシックカーのように複数台所有している方もいらっしゃいます。そういったユーザーから現行モデルと同様にクラシックカーの面倒をみてほしいという声がありました」と付け加えた。

古いクルマに乗り続けることは、エコの観点からも意義があるとマセラティでは考えているそうだ。日本では、「古いクルマ=環境に悪い」というイメージも少なからずあるが、マセラティでは、クラシックカーを大切に、コンディションのよい状態で長く乗ってもらうことも、ひとつのSDGsの在り方と捉えているように感じた。それが非効率であろうとも、オーナーをを第一に考えたマセラティ・クラシケを心意気なのだろう。

トヨタが展示していた初代セリカ リフトバック
トヨタが展示していた初代セリカ リフトバック(筆者撮影)

こういった考えは、輸入車に限らず、最近では国産車でも少しずつ広がりつつある。例えば、オートモビル カウンシル 2025に出展していたトヨタ自動車も、初代セリカのリフトバックやA70型&A80型スープラなどを絶版車に加え、その復刻部品となるGRヘリテージパーツを多数展示して賑わっていた。そのほか開発中を含む、AE86のパーツ群なども展示し、古きよき旧車を未来につなげる活動をアピールしていたのが印象的だった。

簡易版の認定プログラムも開始

また、マセラティ・クラシケの簡易版プログラムも同時にスタート。こちらは生産証明や注文書類、車両テスト資料、技術データ資料、ラインオフ確認書類、工場出荷書類などの歴史的アーカイブや資料をオーナー向けに複製して提供する「アーカイブ資料複製サービス」。車両の製造番号等の確認のみなので、面倒な実車の確認作業も不要となっている。

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