「僕がもしフジの買収に成功していたら…」堀江貴文が明かす、20年前に描いていた"テレビとネットの融合"の青写真

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このとき僕は賞金1000万円を獲得(ちなみに賞金は被災地に寄付した)。これは公式に配信されているものではなく無許可でアップされているものだが、無料とはいえ何十万回も再生されている。

いまになって注目を集めた要因のひとつは、今回の問題でフジ上層部とA子さんの間で板挟みになり、大変な思いをした佐々木恭子アナウンサーが、番組に出演していた僕の応援をしていたからだ。

視聴ニーズが高い「ひと昔前のテレビ番組」

話を元に戻すと、ひと昔前の日本のテレビ番組というのは非常に視聴ニーズが高く、しかも日本だけでなく海外でも人気が高い。

フジテレビの正体
『フジテレビの正体』(宝島社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

もちろん、再放送するとなれば権利の問題はクリアする必要があるのだが、フジが本気でサブスクに全張りしていこうという気概があれば、面倒な権利のクリアに予算をかけて、数字の取れる過去の番組を発掘していくことはできるはずだ。

会員数を増やすために、キラーコンテンツとなるドラマを一気に無料配信するなど工夫すれば、100万人単位の会員はすぐに増やすことができる。それが軌道に乗れば、その後のグローバル展開も視野に入ってくる。要は、本気でやっていないだけなのだ。

一見、何の変哲もないバラエティ番組でも「もう一度見たい」という人は大勢いる。古い映像のデジタルリマスターや、モザイク処理などはAIの活用が有効だ。単なる再放送ではなく続編として復活させることもできるし、番組によってはネットで「切り抜き職人」に開放してうまく活用する手だってある。

たとえば『笑っていいとも!』を地上波で復活させ、放送は30分枠にとどめたうえで「続きはネット配信で」といったこともできる。不動産事業に大きな投資をするぐらいであれば、FODにその投資を振り向けるべきなのだ。

堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting 株式会社 ファウンダー。現在はロケット開発や、アプリのプロデュース、また予防医療普及協会として予防医療を啓蒙する等、様々な分野で活動している。会員制オンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」のメンバーは2000人を超える。『本音で生きる』(SB新書)、『多動力』(幻冬舎)等、著書多数。

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