元デロイト”Sランク”コンサルタントが伝授!GAFAやコンサルの”ケース面接”で無双できる「具体・抽象力」のススメ

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その点、具体・抽象力は、今からいくらでも鍛えることができます。あなたが20代でも30代でも、40代でも50代でも、凝り固まった考え方をときほぐして、脳を解放してあげればいいだけだからです。

具体・抽象力はGAFAやコンサルでも求められている

GAFA(Google、Apple、Facebook〔現Meta〕、Amazon)や外資系コンサル、大手金融、総合商社などの採用試験では、ケース面接というプロセスがあります。ケース面接で問われているのは、具体・抽象力があるかどうかです。

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どんなことが行われるのかというと、面接官から具体化、抽象化それぞれを問うような問題をパッと出されて、一定の時間が与えられた後に答えさせられる。

さらに、答えを言った後に、面接官と一緒に具体抽象を使ってコミュニケーションを取りながら、より良い答えを作っていく。その2段構えで頭の使い方を見られています。

たとえば、「ラーメン屋の売り上げを2倍にするにはどうすればいいか?」という問題が出された場合。これは売り上げを2倍にするということを分解しなければいけないので、具体化思考が必要です。

そして、客数、単価などの要素に分解した後に、じゃあその中のどこを伸ばすんだというところで、鋭い洞察を通して成功法則を導き出さなくてはいけません。ここでは抽象化思考が必要です。このように、目的に合わせて具体抽象を行き来しながら、ソリューションを出すという形になります。

ケース面接のポイントは、論理的思考力が求められているわけではないということです。「AだからB」がわかればいいということではなく、Aがわからない場合にどうするか、Bがわからない場合に何をするかということが問われています。

だから、こちらから質問していいんです。「ラーメン屋というのは、日本の東京エリアで、たとえば神田のラーメン屋という設定でいいですか?」というふうにまずは具体化する。そうやって前提を確認しているということも評価されるわけです。

ですから、とにかくその場で論理的思考力だけを使って答えを出せばいいということではなくて、思考プロセスの中で具体化、抽象化が使えているか、柔軟性があるかということが見られているのです。

私はデロイト出身とはいえ、当時珍しい経歴(ベンチャー企業で泥臭く働いてきた経歴)だったため、運良く受かった人間です。当時の私に上記のような具体・抽象力があったわけではありません。ですから、こんな私が具体・抽象思考について力説しても、説得力に欠けるかもしれません。

理想は、具体化思考、抽象化思考、具体⇄抽象思考、この3つをバランスよく身につけることです。けれども、そこに完璧を求める必要はありません。大切なのは、自分はどこの世界の住人なのかを自覚することです。

権藤 悠 株式会社キーメッセージ代表取締役社長

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ごんどう ゆたか / Yutaka Gondou

慶応義塾大学理工学部情報工学科卒業。ベンチャー三田会幹事。ITベンチャー企業にて人事、IT新規事業開発をした後、株式会社ZUUに人事企画マネージャーとして参画し、東証マザーズ(現・東証グロース)市場上場前の採用・組織開発に従事。その後、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社に経営コンサルタントとして入社。大手企業へのDX・組織人事高度化コンサルティング業務に従事し、合計社員数20万人以上の各業界企業を支援。上位1%の人材としてSランク評価を受ける。2022年、株式会社キーメッセージを創業。

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