【AT車感覚で乗れる電子制御MT採用バイクが増加】ホンダ「レブル250 E-クラッチ」やヤマハ「トレーサー9GT+ Y-AMT」などの最新モデルを比較

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ホンダE-クラッチのカットモデル
ホンダE-クラッチのカットモデル(写真:本田技研工業)

これにより、MT車ながら、発進、変速、停止などでクラッチレバーの操作は一切不要。変速操作自体は、通常のMT車と同じくシフトペダルで行うが、クラッチレバー操作がないため、渋滞路の低速走行や細い路地のUターンなどで、エンストによる転倒の心配は不要だ。また、クラッチレバーなしでシフトのアップ・ダウン操作をスムーズに行えるため、スポーツ走行時にはクイックシフターのような使い方もできる。

加えて、電子制御によるクラッチコントロール中でも、ライダーがクラッチレバーの操作を行えば、通常のMT車のように手動によるクラッチコントロールも可能。さらにシステムの作動をオフにすることもできるから、一般的なMT車のように乗ることもできる。

ホンダE-クラッチ搭載モデル

東京モーターサイクルショーの会場に展示されていたCBR650R Eクラッチ
東京モーターサイクルショーの会場に展示されていたCB650R E-クラッチ(筆者撮影)

そんなホンダE-クラッチだが、初めて搭載したモデルは、648cc・直列4気筒エンジンを搭載するフルカウルモデルの「CBR650R E-クラッチ」と、その兄弟車でネイキッドの「CB650R E-クラッチ」だ。いずれも、E-クラッチ未搭載のスタンダード車と併売し、2024年6月13日に発売した。

E-クラッチ搭載車のベースとなるのは、2024年にモデルチェンジを受けた現行モデル。CB650Rではヘッドライト、シュラウド、リアカウル、テールランプなどのデザインを変更。CBR650Rもヘッドライト、アッパーカウル、ミドルカウル、アンダーカウル、リアカウルなどのデザインを変更し、いずれもスタリングを一新している。また、豊富な情報を見やすく表示する5インチフルカラーTFTメーターの採用や、車両とスマートフォンを連携させられる「ホンダロードシンク(Honda RoadSync)」の追加なども実施。より使い勝手のよさや利便性を高めるアップデートを行っている。

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