《松屋、ほっともっとで立て続けに発売!》ブームになりそう?な今治名物「焼豚玉子飯」が、奥深すぎるB級グルメである納得のワケ

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そんな今治市で焼豚玉子飯が誕生したのは、おおよそ半世紀前。市内の中華料理店「五番閣」のまかない飯(従業員のための食事)が店で提供され、爆発的な人気を呼んだ。

造船所
今治市には「今治造船」「新来島どっく」などの造船所がある。市営渡船からの景色(筆者撮影)

その後、のれん分けで独立した弟子の店でも提供され、いまや市内で約60店が焼豚玉子飯を提供しているという。

焼豚玉子飯
「重松飯店」の焼豚玉子飯(筆者撮影)
行列
ランチタイムには「焼豚玉子飯」目当てに行列ができる(筆者撮影)

作り方は簡単で、ご飯の上に切った焼豚と目玉焼き2個を載せ、タレをかけるだけ。実際に訪問した「重松飯店」では、入店まで40分待ち・店内が満員の状態でも、注文から3分とかからず焼豚玉子飯が“着丼”。とにかく提供スピードが速い!

焼豚玉子飯はとてもシンプルな逸品だが、焼豚はモモ・バラなど使用部位や厚さ、タレはこってり・ドロドロかサラサラか、目玉焼きの焼き加減などで、意外なほどバリエーションがある。

店によっては辛味タイプや、焼豚が豚焼肉に変わった「焼肉玉子飯」さらに「焼豚玉子カレー」もあるが、概してご飯の盛り・ボリュームが凄く、食べ歩きは成人男性が頑張っても、2〜3軒が限界だ。

食べ方は、シンプルな焼豚玉子飯をシンプルに掻き込むだけ……でもいいが、常連客によっては「1個の目玉焼きをご飯に混ぜて、もう1個は黄身を割って焼豚に絡めながら食べる」「まず1個の目玉焼きの白身を崩し、次に黄身を崩し、残った1個の目玉焼きは全部崩す」など、多種多彩な食べ方があるようだ。

なお、焼豚玉子飯はご当地料理の祭典「B-1グランプリ」にも10度以上参加しており、過去にゴールドグランプリ(1位)2回、ベスト3が6回という輝かしい成績を残しており、全国のご当地料理の代表格といってもいいだろう。

松屋・ほっともっと 相次いで「焼豚玉子飯」発売!さっそくレビュー

松屋リリース資料
松屋「今治焼豚玉子飯」。今治市出身の社員が監修という力の入れようだ(松屋リリース資料より)
松屋 今治片山店
松屋 今治片山店 愛媛銘菓・一六タルトの販売店と同じ敷地内にある(筆者撮影)
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