「遊んでいないで勉強して!」は間違い?中学受験で差がつく "考える力"を育む3つの親子習慣――遊びの没入体験が大事なワケ

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①環境設定:誘惑するものを遠ざける(スマートフォン、ゲーム、テレビ、など)

子どもには「悪い子だから取り上げる」といったアプローチではなく、大人もみな誘惑に負けないよう努力していることを伝えましょう。子どもの意志を尊重して合意の上、守ることが可能なルールをつくることが大切です。

②スモールステップと習慣化

目標をブレイクダウンし、スモールステップで「やったー、できた!」の成功体験を、できたことをほめて習慣化していきましょう。少しずつステップアップして、ゲームのように自信、自己肯定感の成長を楽しめると、最高です。

③内省的思考(自分と向き合い自分の思考・行動を振り返ること)

うまくいかないときに、計画を修正して前向きな気持ちを維持するように心がけましょう。壁にぶつかったときに支えとなるのが、自分を信じる力です。日頃から遊びや生活の中で自己肯定感を育むことが重要です。

大人のサポートも必要

子どもの人生が変わる放課後時間の使い方 (講談社+α新書 887-1D)
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この3つの習慣が身につくまで、特に低学年のうちは大人のサポートも必要です。特に③内省的思考を育むためには、言語の発達、語彙力の発達が欠かせません。

思いどおりにいかない場面で手が出てしまうなど、衝動のコントロールができなかったとき、つい頭ごなしに「ダメでしょ!」と言って終わりにしてしまうことがあります。

そんなときには、子どもが落ち着いたところを見計らって、「さっきは何が嫌だったの?」などと一緒に気持ちを振り返ってあげながら、「そうか、悔しかったんだね」「やめてほしいと思っていたんだね」など、子どもの気持ちを言語化する習慣を持つことが有効です。

島根 太郎 (株)東急キッズベースキャンプ 代表取締役社長 (一社)キッズコーチ協会 代表理事

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しまね たろう / Taro Sihmane

1965年東京都目黒区生まれ。中央大学卒業。輸入雑貨事業や自然食事業等を経て、2003年(株)エムアウトに入社。 心理学に関わる事業開発を経験し、小1の壁の問題解決と非認知能力の教育を志し、2006年キッズベースキャンプを創業。民間学童保育のパイオニアとして業界を牽引。2008年12月には東急グループ入りし、東急グループの子育て支援事業の中核企業として展開を開始。(一社)民間学童保育協会、東京都学童保育協会で理事を務める。保育士資格保有。

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